志半ばでこの世を去った文豪たちの幽霊が登場するコメディ映画『ゴーストライターホテル』のトークイベントが13日、都内で行われ、読書家で“文学芸人”として知られるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹がゲストで出席。又吉のトークで作家たちの意外な一面を知った主演の阿部力が「とても勉強になりました。やっぱり又吉さんが出たほうが良かったんじゃないかな」と話すと、又吉も「本当に、なんの役でもよかったですよ…」とため息まじりに深く頷いた。
一冊も本を出せず崖っぷちに立つ作家志望の男・内海(阿部)が一念発起し訪れたのは、日本を代表する文豪たちが数々の名作を書き上げたという「本天堂ホテル」。そこで内海が出会ったのは、文学史に残らなかったボツ原稿に未練を残し、成仏できない夏目漱石(世界のナベアツ)、太宰治(村上健志)、宮沢賢治(ケンドーコバヤシ)ら文豪たちの幽霊だった――。
この日も私物である“太宰治ファッション”で登壇した又吉は「映画はまだ観てません。まず、根本的な問題として出たかったんですけど」と恨み節。名だたる文豪たちを吉本芸人が演じていることに「ちょっと嫉妬はあります」と羨みつつも、フルーツポンチ村上の太宰ぶりについては「これは絶妙。あいつも太宰的なところもあるし、雰囲気もちょっと似てるんですよね」と認めていた。
文豪の幽霊たちと共同作業で作品を生み出し、やがて大きな事件に巻き込まれていく主人公・内海役の阿部は「ほっこり(とした気持ちに)なれるし、年齢に関係なく観てもらえる作品だと思います」とアピール。又吉は大ファンである太宰に関する逸話を饒舌に語ったが、手応えをつかめず「僕的にはええ話だと思うんですけど、皆さんを見てると『こいつ何言ってんだ?』って感じですよね」と最後まで肩を落としていた。
トークイベントにはほかに森鴎外を演じるかたつむり林が出席。映画『ゴーストライターホテル』は3月17日(土)より全国公開。
一冊も本を出せず崖っぷちに立つ作家志望の男・内海(阿部)が一念発起し訪れたのは、日本を代表する文豪たちが数々の名作を書き上げたという「本天堂ホテル」。そこで内海が出会ったのは、文学史に残らなかったボツ原稿に未練を残し、成仏できない夏目漱石(世界のナベアツ)、太宰治(村上健志)、宮沢賢治(ケンドーコバヤシ)ら文豪たちの幽霊だった――。
この日も私物である“太宰治ファッション”で登壇した又吉は「映画はまだ観てません。まず、根本的な問題として出たかったんですけど」と恨み節。名だたる文豪たちを吉本芸人が演じていることに「ちょっと嫉妬はあります」と羨みつつも、フルーツポンチ村上の太宰ぶりについては「これは絶妙。あいつも太宰的なところもあるし、雰囲気もちょっと似てるんですよね」と認めていた。
文豪の幽霊たちと共同作業で作品を生み出し、やがて大きな事件に巻き込まれていく主人公・内海役の阿部は「ほっこり(とした気持ちに)なれるし、年齢に関係なく観てもらえる作品だと思います」とアピール。又吉は大ファンである太宰に関する逸話を饒舌に語ったが、手応えをつかめず「僕的にはええ話だと思うんですけど、皆さんを見てると『こいつ何言ってんだ?』って感じですよね」と最後まで肩を落としていた。
トークイベントにはほかに森鴎外を演じるかたつむり林が出席。映画『ゴーストライターホテル』は3月17日(土)より全国公開。
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2012/03/13