第35回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、初主演映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』で話題賞（俳優部門）を受賞したAKB48・前田敦子がステージに登壇。前田は一般からの投票で選ばれたことを喜びながらも「女優業はまだまだわからないことが多くて、スタートしたばかりです。素敵な賞をいただけて糧になります。映画が大好きなので、すばらしい監督、俳優、スタッフの方とご一緒できてうれしく思います」と挨拶した。

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　同賞は、若い世代に最も支持された作品と俳優に与えられる。ニッポン放送『オールナイトニッポン』を通して、一般リスナーの個人投票で選ばれる唯一の賞となる。作品部門では『モテキ』が受賞し、同作の大根仁監督は「一般の方が参加できる唯一の賞に選ばれたことは、最優秀作品賞以上のよろこび」とコメント。一緒に登壇した主演の長澤まさみに「今日はエロい衣装で来るように」と“演出”したことを明かし、興行収入22億円を突破した同作のヒットの要因を「女優陣の魅力に尽きる」と熱く語った。

　また、最優秀助演女優賞は、永作博美（『八日目の蝉』）が初受賞した。永作は、厳しい監督のもとでの困難な撮影を、共演者とともに乗り越えてきたことを思い返しながら「感無量です。監督やスタッフのみなさんにいろいろご指導いただき、役者としてまだまだ掘り下げられる部分がたくさんあると可能性を感じさせてくれた作品になりました」。出産後初の仕事となった同作への参加に関しては「迷ったこともありましたが、家族の協力があって出演できました。迷惑をかけましたが家族に感謝します」と語った。

　最優秀助演男優賞は、でんでん（『冷たい熱帯魚』）が、日本アカミー史上最高齢となる62歳での初受賞となった（スタッフ賞除く）。でんでんは冗談も交えて会場を盛り上げながらも、「晴れの舞台に立てて光栄に思います。日活、園子温監督、スタッフ、キャストみんなのおかげです」と感謝の言葉を述べていた。