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染谷将太、被災地の若い世代の思い伝える ドキュメンタリー番組のナレーションに初挑戦

 俳優の染谷将太が、1月10日放送のドキュメンタリー番組『がんばっぺラジオ』(後10:00〜10:48 NHK総合)でナレーションに初挑戦することが3日までにわかった。番組は、東日本大震災で死者行方不明者が900人を超えた宮城県女川町で、自身も被災者である若者たちが語りかけるラジオ局「おながわ・さいがいエフエム」を取材したドキュメンタリー。染谷は「感傷的に読みたくはないので本当に事実を伝えるということに徹して読みたいと、僕は思っています。僕も同じ若い世代の日本人としてナレーションをやらせてもらって、彼らの思いを伝えたい」と意気込みを語った。

1月10日放送のドキュメンタリー番組『がんばっぺラジオ』(後10:00〜10:48 NHK総合)のナレーションを担当する染谷将太

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 染谷といえば、昨年9月に主演映画『ヒミズ』(1月14日公開)の演技で、『第68回ベネチア国際映画祭』日本人初の新人俳優賞を受賞したことも記憶に新しい。子役から活動し、NHKのドラマ(『江〜姫たちの戦国〜』『テンペスト』『坂の上の雲』第1部など)にもたびたび出演しているが、キャリアを通して、ドキュメンタリー番組のナレーションは今回が初めてとなる。

 臨時災害放送局として開局した「おながわ・さいがいエフエム」は、現在も「女川の町に正しい情報と元気を届ける放送を がんばっぺ女川」を合言葉に、復興に関する情報や生活情報、地域のコミュニティをつなぐ企画などで放送を続けている。アナウンサーやディレクターを務めているのは、自らも家や仕事・家族を失った地元の若者たち。目の前で母が津波に流された女子高生や、「津波で引きこもる家が流されました」と話すひきこもりやニートだった青年もいるという。

 「震災を機に自分たちを変えたい」と願い、ラジオ制作で街の人々と関わることで、変わり始めた若者たち。しかし、震災から時間が経ち、町も少しずつ“日常”を取り戻しつつある中で、彼らもまた自分たちが抱えていた根本的な心の闇と向き合わざるを得なくなっていく。細田美和子チーフ・プロデューサーは「震災後の日々を必死に生きようとする不器用な若者たちの現実は、私たちが想像していたよりも厳しく、胸が締め付けられるものでした」。

 震災報道で語られる「再生」のイメージとは異なる、被災地の「若者」のリアルな姿と思い。「それを上から目線の“大人”による“決めつけ”や“かっこつけ”でまとめたくない」と考えた細田プロデューサーは「染谷さんの語りによって、視聴者に、番組の中の登場人物たちの心情をより自分のことのように感じてもらえるのではないか」と期待を語った。

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  • 『がんばっぺラジオ』のみなさん

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