タレントのビートたけしが一年を振り返り、“今年の大論点”について論客達がトークバトルを繰り広げる年末の特別番組『ビートたけしのガチバトル2011』(28日放送 後9:00 MBS・TBS系)の収録がこのほど都内で行われ、収録後のスタジオでたけしが取材に応じた。今回、3つ設けたテーマのうち、2つは“原発”に関するもの。パネリストの一人として「脱原発」発言で話題の俳優・山本太郎の出演について、たけしは「山本太郎ちゃんは民意の代弁者。一般の人の代弁者として熱く語ってもらおうと思った」と歓迎した。
今年を振り返る上で避けて通ることはできない東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故。番組では「放射能汚染は深刻か?」「日本に原発は必要なのか?」を論点に、真逆の主張を持った論客達が大激論を繰り広げる。たけしは自らの立ち位置を「テレビを見ている人の知識って、ちょうど俺くらいだと思うんだよね。原子力の問題とか難しいと思う。ガンマ線もセシウムもよくわかんないし、シーベルトとベクレルの違いだって難しい。だから俺がわかんないことは『何ですかそれ?』ってすぐに聞いた。俺は一般視聴者代表!」と語り、意気込んで収録に臨んだ。
ところが、冒頭からスタジオは大荒れに。今や最強の“反原発派”の一人、中部大学・武田邦彦教授が「被ばく限度量」について、「1ミリシーベルト以上の場所に住んではいけない」と主張すれば、「そんな話は現実的に不可能!」と、“推進派”の東京工業大学・澤田哲生助教授がすかさず反論。そこに大槻義彦氏(早稲田大学名誉教授)が「武田先生の過激な危険論のせいで家庭崩壊したお母さんもいるんです…」と加わって、さすがのたけしも「もう、うるさいから放っといた(笑)」と苦笑い。
テレビではこれまで、この問題について十分語る機会が無かった山本は、最近訪れたというチェルノブイリの現状について語り、「日本政府がやっていることが、どれだけ非人道的か。これは命の問題」と原発の危険性を訴えた。
収録中は行司役に徹していたたけしだったが、自らの意見として「今は“核すなわち悪”みたいになっているけど、文明科学の進歩は負の遺産ばかりじゃない。今までの科学が現代を作ったというのは間違いない。今回の事故の影響で研究費を削減されたりするのはどうかと思うよね。負の遺産があっても(将来への)研究は続けるべきだと思う」と述べた。
3つ目のテーマ「日本は経済破綻するのか?」では、経営コンサルタントのジェームス・スキナー氏が「日本経済は4年後に破綻する」という自説を展開して口火を切ると、消費税の増税についても議論が及んだ。元財務省の主計局長で、自民党 衆議院 副幹事長の片山さつき氏が“破綻”派、参議院議員で新党改革代表の桝添要一氏が“安泰”派にいたため、たけしが「こんなところでも見事に別れちゃいましたね」と“元夫婦”をイジる場面もあった。
今の日本社会について、たけしは「選挙のときに、ちゃんと入れるべき人のところに入れるっていうのが大事だけど、でもそれをやった挙句、俺たち、裏切られたからなぁ。政権転覆させたと思ったらウソつかれた…。詐欺罪で訴えたいよな」とボヤキ節。「でも、日本ではデモ一つやらないっておかしいよ。公務員の天下り問題とか、一般の人は何も言わないでしょ? それは認めたことになる。もうちょっと国に対して文句を言うべきだと思うけどね。政府に対して、何か変だよね」と話していた。
2010年の正月特番として始まって以来、多くの反響を呼び、3度目の放送となる同番組。今回、スタジオの客席には福島県で農業・漁業を営む人たちを招き、まさに被害の渦中にある人々の意見も聞く。
今年を振り返る上で避けて通ることはできない東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故。番組では「放射能汚染は深刻か?」「日本に原発は必要なのか?」を論点に、真逆の主張を持った論客達が大激論を繰り広げる。たけしは自らの立ち位置を「テレビを見ている人の知識って、ちょうど俺くらいだと思うんだよね。原子力の問題とか難しいと思う。ガンマ線もセシウムもよくわかんないし、シーベルトとベクレルの違いだって難しい。だから俺がわかんないことは『何ですかそれ?』ってすぐに聞いた。俺は一般視聴者代表!」と語り、意気込んで収録に臨んだ。
ところが、冒頭からスタジオは大荒れに。今や最強の“反原発派”の一人、中部大学・武田邦彦教授が「被ばく限度量」について、「1ミリシーベルト以上の場所に住んではいけない」と主張すれば、「そんな話は現実的に不可能!」と、“推進派”の東京工業大学・澤田哲生助教授がすかさず反論。そこに大槻義彦氏(早稲田大学名誉教授)が「武田先生の過激な危険論のせいで家庭崩壊したお母さんもいるんです…」と加わって、さすがのたけしも「もう、うるさいから放っといた(笑)」と苦笑い。
テレビではこれまで、この問題について十分語る機会が無かった山本は、最近訪れたというチェルノブイリの現状について語り、「日本政府がやっていることが、どれだけ非人道的か。これは命の問題」と原発の危険性を訴えた。
収録中は行司役に徹していたたけしだったが、自らの意見として「今は“核すなわち悪”みたいになっているけど、文明科学の進歩は負の遺産ばかりじゃない。今までの科学が現代を作ったというのは間違いない。今回の事故の影響で研究費を削減されたりするのはどうかと思うよね。負の遺産があっても(将来への)研究は続けるべきだと思う」と述べた。
3つ目のテーマ「日本は経済破綻するのか?」では、経営コンサルタントのジェームス・スキナー氏が「日本経済は4年後に破綻する」という自説を展開して口火を切ると、消費税の増税についても議論が及んだ。元財務省の主計局長で、自民党 衆議院 副幹事長の片山さつき氏が“破綻”派、参議院議員で新党改革代表の桝添要一氏が“安泰”派にいたため、たけしが「こんなところでも見事に別れちゃいましたね」と“元夫婦”をイジる場面もあった。
今の日本社会について、たけしは「選挙のときに、ちゃんと入れるべき人のところに入れるっていうのが大事だけど、でもそれをやった挙句、俺たち、裏切られたからなぁ。政権転覆させたと思ったらウソつかれた…。詐欺罪で訴えたいよな」とボヤキ節。「でも、日本ではデモ一つやらないっておかしいよ。公務員の天下り問題とか、一般の人は何も言わないでしょ? それは認めたことになる。もうちょっと国に対して文句を言うべきだと思うけどね。政府に対して、何か変だよね」と話していた。
2010年の正月特番として始まって以来、多くの反響を呼び、3度目の放送となる同番組。今回、スタジオの客席には福島県で農業・漁業を営む人たちを招き、まさに被害の渦中にある人々の意見も聞く。
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2011/12/26