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宮沢賢治原作『グスコーブドリの伝記』、2度目のアニメ映画化

 東北・岩手が生んだ児童文学の巨人・宮沢賢治原作の『グスコーブドリの伝記』が、アニメ映画化されることが8日、発表された。監督は、『銀河鉄道の夜』『あらしのよるに』『豆富小僧』などのアニメを手がけた杉井ギサブローが務める。原作は、賢治の没後60年となった1993年にアニメ映画化され、翌1994年に公開。以来2度目のアニメ映画化となる。公開は2012年夏予定。

2度目のアニメ映画化となる『グスコーブドリの伝記』

2度目のアニメ映画化となる『グスコーブドリの伝記』

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 『グスコーブドリの伝記』は、冷害にみまわれた1920年代の東北の森を舞台に、厳しい自然と向き合う青年の姿を描いた作品。宮沢賢治はその37年という短い生涯で三陸沖地震を含む大きな地震や大規模な冷害に何度も見舞われている。それほどの厳しい環境でも、賢治は東北岩手を愛し、作品中に登場する架空の理想郷に「岩手」をエスペラント語風にしたイーハトーヴと名付けている。

 物語は、イーハトーヴで暮らし、冷害で家族を亡くしてしまうブドリが主人公。ひとりになったブドリは生きるために精一杯働き、やがて成長すると再び冷害が襲ってくる。悲劇を繰り返さないためには、誰かが犠牲となって火山を噴火させなければならない。ブドリは、ただひとり火山へ出かけていくことになる。

 杉井監督は、宮沢賢治作品について「宮沢賢治という作家の作品はいつの時代にも古びることなく、その時代への問題提起としての役割を果たしています。この『グスコーブドリの伝記』という賢治晩年の作品もまた、私たちの現在という時代が直面している環境問題とも、ある種の重なりを感じるのです。そういう意味においても賢治の作品は、その時代その時代の人々にどう読み取るかを託しているとも言えそうです」とコメント。今回のアニメ映画化に際しては「いまの時代の物語世界として原話をスケールアップしたかたちで演出したいと思っている。そして賢治世界の幻想性をアニメーションの映像美として描くことで、賢治からのいまの時代へと向けたメッセージとして多くの人に伝えられるエンターテインメント作品として仕上げたいと思う」と抱負を語っている。
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