人生を鉄道になぞらえた『RAILWAYS』シリーズ第2弾『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(蔵方政俊監督)が12月3日(土)より全国で公開される。日本海を臨む富山県の富山地方鉄道を舞台に、1ヶ月後に迎える定年を機に第2の人生に向き合うことになった鉄道運転士とその妻の物語。ベテラン俳優の三浦友和、余貴美子が夫婦を演じる脇で、新人運転士小田友彦役で出演する中尾明慶(23)に“あのこと”を聞いてみた。
シリーズ前作でも主演の中井貴一が電車を運転しているシーンが、大きな話題を集めた。もちろん鉄道会社や行政や国に働きかけ、許可を得て撮影しているのだが、CG合成ではないリアルな運転シーンが今作にも登場する。
運転シーンはどうやって撮影したの? 中尾は「マジックがあるんですよ」と思いっきり目を細めて笑った。「当たり前ですけど、免許を持っていませんから運転はしていないです。でも、運転席に立つのは気持ち良かったですね。どうやって撮影したかは、映画を観て、ご想像にお任せします」。
三浦演じる滝島徹は入院した同僚の代わりに、小田(中尾)の研修指導を頼まれる。劇中の2人の関係は、来年1月の誕生日で還暦を迎える三浦と、一般の企業に就職していれば大卒の新入社員と同じ年齢の中尾とも重なる。
「緊張したまま撮影が終わってしまいました。二人っきりで待ち時間を過ごすことも多くて、いつも三浦さんのオーラに圧倒される感じはありました。芝居もすごく繊細というか、ちょっとした表情の変化で心の機微を表現していて、現場でモニターを見ながら感動していました。いつか、僕も三浦さんみたいな芝居ができるようになりたいと思いました」。
中尾は2000年にドラマ『ママまっしぐら』(TBS系)で子役デビューして以来、数々の人気ドラマへ出演し、映画化もされた大ヒットドラマ『ROOKIES』(TBS系)などの出演で注目されるようになる。今年は3D映画『犬のおまわりさん』で映画初主演、8月には舞台『12人の優しい殺し屋』も成功させた。
「順調そうだね」と何気なく言ったのだが、中尾は思いがけず真顔になって「そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、危機感でいっぱいです。いつ仕事がこなくなるかわからないし、10年やってきたけど、まだ2歩くらいしか進んでいない気もするし。デビューして2年半くらいで6歩くらい進んでいるような人を見ると焦るし。自分はこの仕事に向いていないんじゃないかと、悶々としてしまうことがあります」と不安を漏らした。
俳優はオファーが来るのを待つのも仕事の一部。それは俳優デビューから40年、第一線で活躍している三浦でさえも同じではないかと意見すると、「そうですよね。10代の頃は何にも考えていなかったから、僕も大人になったってことですかね」とにわかに天然色の明るさが戻った。
「スポーツ選手のように試合に勝てば注目されるとか、チャンピオンになれるとか、そういうものでもないですからね、俳優は。2年半で6歩進む人がいても、それを張り合う必要はないわけだし。自分は向いていないかもしれない、でもお芝居をするのは楽しいんです」。
中尾の話を聞きながら童謡の「線路は続くよどこまでも」が、ふと頭に浮かんだ。改めて『RAILWAYS』とは言い得て妙だと思われた。
【動画】映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』予告編⇒
◆映画情報 最新映画ニュース一覧|インタビュー バックナンバー
シリーズ前作でも主演の中井貴一が電車を運転しているシーンが、大きな話題を集めた。もちろん鉄道会社や行政や国に働きかけ、許可を得て撮影しているのだが、CG合成ではないリアルな運転シーンが今作にも登場する。
三浦演じる滝島徹は入院した同僚の代わりに、小田(中尾)の研修指導を頼まれる。劇中の2人の関係は、来年1月の誕生日で還暦を迎える三浦と、一般の企業に就職していれば大卒の新入社員と同じ年齢の中尾とも重なる。
「緊張したまま撮影が終わってしまいました。二人っきりで待ち時間を過ごすことも多くて、いつも三浦さんのオーラに圧倒される感じはありました。芝居もすごく繊細というか、ちょっとした表情の変化で心の機微を表現していて、現場でモニターを見ながら感動していました。いつか、僕も三浦さんみたいな芝居ができるようになりたいと思いました」。
中尾は2000年にドラマ『ママまっしぐら』(TBS系)で子役デビューして以来、数々の人気ドラマへ出演し、映画化もされた大ヒットドラマ『ROOKIES』(TBS系)などの出演で注目されるようになる。今年は3D映画『犬のおまわりさん』で映画初主演、8月には舞台『12人の優しい殺し屋』も成功させた。
「順調そうだね」と何気なく言ったのだが、中尾は思いがけず真顔になって「そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、危機感でいっぱいです。いつ仕事がこなくなるかわからないし、10年やってきたけど、まだ2歩くらいしか進んでいない気もするし。デビューして2年半くらいで6歩くらい進んでいるような人を見ると焦るし。自分はこの仕事に向いていないんじゃないかと、悶々としてしまうことがあります」と不安を漏らした。
俳優はオファーが来るのを待つのも仕事の一部。それは俳優デビューから40年、第一線で活躍している三浦でさえも同じではないかと意見すると、「そうですよね。10代の頃は何にも考えていなかったから、僕も大人になったってことですかね」とにわかに天然色の明るさが戻った。
「スポーツ選手のように試合に勝てば注目されるとか、チャンピオンになれるとか、そういうものでもないですからね、俳優は。2年半で6歩進む人がいても、それを張り合う必要はないわけだし。自分は向いていないかもしれない、でもお芝居をするのは楽しいんです」。
中尾の話を聞きながら童謡の「線路は続くよどこまでも」が、ふと頭に浮かんだ。改めて『RAILWAYS』とは言い得て妙だと思われた。
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2011/12/02