脚本家・倉本聰が1992年に手がけた『學』がWOWOW開局20周年記念ドラマとして初映像化され21日、都内で行われた制作発表会見に倉本とキャストが出席した。現代文明が若者にもたらす危うさを描いた同作は、これまで2度も映像化の動きがあったが叶わずにいた。3度目の正直となった倉本氏は「これは『北の国から』のネガティブバージョン。違った視点から“今”の若者を書いてみたかった。逆に今の時代に合ってきちゃったのかな」と約20年越しのドラマ化を喜んだ。 同ドラマは、現代の文明社会にもてあそばれ、訳も分からず殺人という大罪を犯してしまった孤独な少年(高杉真宙)と、命をかけて孫の再生に挑む元南極越冬隊員で死期が近づく祖父(仲代達矢)が、カナダの険しいロッキー山脈へ旅に出るなかで“人間とは”“生きることとは”の答えを探すという命の物語。初めて脚本を読んだ際、仲代は「こんなに素敵な作品が、なんで20年もテレビ界で放送されなかったか不思議に思った。この役をいただけて嬉しかった」と感慨深げに語った。
2011/11/21