ハリウッド女優ニコール・キッドマンが、初めてプロデューサーと主演を兼任したヒューマン・ドラマ『ラビット・ホール』があす5日から公開される。米国でトニー賞、ピュリツァー賞を受賞したデヴィッド・リンゼイ=アベアーの同名傑作戯曲に感銘を受けたキッドマンは、自ら映画化に向けて動き出し、原作者自身の脚色により念願の企画を実現。キッドマン自身もまた、ごく普通の女性の複雑にして起伏に富んだ感情を繊細かつリアルに表現した演技で絶賛され、『めぐりあう時間たち』以来8年ぶりのアカデミー主演女優賞にノミネートされた。
プロデューサーとしてキッドマンは「作るのが難しい作品を支援するのが好き」と語る。「私はいつも、極限の題材を扱った映画に興味を抱くんです。私が作るほとんどの映画のテーマはさまざまな形で現れる愛。私は人々が愛を渇望するとき、人々が愛を失うとき、その人々に興味を覚えます。子どもを失うということは、究極に恐ろしいことです。その一方で、自分のクリエイティビティを駆り立てるものは、恐れを抱くものの中にあるんです」
同作は交通事故で4歳のひとり息子を亡くした夫婦の喪失と、再生に向かう過程を描く物語。タイトルの“ウサギの穴”とは、ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』の有名な設定からとられたもの。愛息を亡くしたことにより、それまでまったく想像しえなかった心の痛みに囚われた主人公・ベッカ、そしてその夫・ハウイーの境遇を、白ウサギを追いかけてワンダーランドに落っこちた少女アリスのシュールな体験になぞらえている。しかし、『ラビット・ホール』には不思議の国の愉快な住人たちは登場せず、最愛の我が子がいなくなったという冷たい現実のみが厳然と広がっているのだった。もがけばもがくほど人生の迷路の深みにはまる夫婦は、出口を見つけ、新たな一歩を踏み出せるのだろうか……。
喪失からの再生という重いテーマであるにもかかわらず、ユーモアに富んだキッドマンの演技が物語を分かりやすくし、ひとつひとつの心の機微を救い上げるようなシーンの積み重ねによってエンドロールまで一気に魅せる。
キッドマンは胸の内を明かす。「人生の中で、どんなにひどい苦痛に見舞われてもユーモアを失わない。それこそが人間の魅力だと思う。もし誰かが苦しんでいたとしても、その人を笑わすことができれば、多少なりとも心を開かせることができるわけだから…。ユーモアはいつだって存在するの。たとえ、それがダークな形をとっていたとしてもね」。
【動画】映画『ラビット・ホール』予告編⇒
◆映画情報 最新映画ニュース一覧|インタビュー バックナンバー
ニコール・キッドマンがピュリツァー賞受賞の原作にほれ込んで映画化を初プロデュース&主演も務めた『ラビット・ホール』場面写真より (C)2010 OP EVE 2, LLC. All rights reserved.
プロデューサーとしてキッドマンは「作るのが難しい作品を支援するのが好き」と語る。「私はいつも、極限の題材を扱った映画に興味を抱くんです。私が作るほとんどの映画のテーマはさまざまな形で現れる愛。私は人々が愛を渇望するとき、人々が愛を失うとき、その人々に興味を覚えます。子どもを失うということは、究極に恐ろしいことです。その一方で、自分のクリエイティビティを駆り立てるものは、恐れを抱くものの中にあるんです」
喪失からの再生という重いテーマであるにもかかわらず、ユーモアに富んだキッドマンの演技が物語を分かりやすくし、ひとつひとつの心の機微を救い上げるようなシーンの積み重ねによってエンドロールまで一気に魅せる。
キッドマンは胸の内を明かす。「人生の中で、どんなにひどい苦痛に見舞われてもユーモアを失わない。それこそが人間の魅力だと思う。もし誰かが苦しんでいたとしても、その人を笑わすことができれば、多少なりとも心を開かせることができるわけだから…。ユーモアはいつだって存在するの。たとえ、それがダークな形をとっていたとしてもね」。
【動画】映画『ラビット・ホール』予告編⇒
◆映画情報 最新映画ニュース一覧|インタビュー バックナンバー
2011/11/04