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園子温監督『ヒミズ』ベネチア映画祭で上映「被災地で撮影しないと一生後悔すると思った」

 イタリアで開催中の『第68回べネチア国際映画祭』で、日本映画から唯一、コンペティション部門に出品された映画『ヒミズ』(園子温監督、2012年春公開)。現地時間6日、正午過ぎより記者会見が行われ、園監督と主演俳優の染谷将太、ヒロイン役の女優・二階堂ふみが登壇した。園監督は3月の東日本大震災後にシナリオを変更した心情を語るとともに、「多くの人に撮影を止められ、自分の中で葛藤はありながらも、ここで現地に入らなかったら一生後悔すると思い、被災地での撮影に挑んだ」と実際に被災地で撮影を行っていたことを明かした。

レッドカーペットを歩いた(左から)園子温監督、二階堂ふみ、染谷将太

レッドカーペットを歩いた(左から)園子温監督、二階堂ふみ、染谷将太

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 昨年の『冷たい熱帯魚』に続いて2年連続で同映画祭に参加している園監督。5月に開催されたカンヌ国際映画祭には『恋の罪』を出品するなど、世界の映画祭で名の知れた監督の一人だが、3大映画祭(カンヌ、ベネチア、ベルリン)のコンペ部門への出品は今回が初めて。『ヒミズ』は、今年のカンヌ映画祭の前後に撮影していた最新作となる。

 原作は『行け!稲中卓球部』などで知られる古谷実の同名漫画。園監督にとっては、初めての漫画原作の映画で、「10年前に書かれた漫画には、終わらない日常の退屈さ、虚しさみたいなものを意識の中に持った若者が描かれているが、3月11日の震災を受けて、“終わらない日常”から”終わらない非日常”が当たり前になってしまった若者を描きたかった」と語った。

 染谷と二階堂も現地の記者から震災後の若者の心境を問われ、自分たちなりの言葉で心境を語った。染谷は「3月11日に震災があって、今までの日本人の若者では考えなかったことを考え始めたり、すごく悲しい思いをして立ち直ろうとしていたり、今までとは全く違う思考を若者が持ち始めていることを実感しています」。二階堂は「今回の震災を受けて、改めて、何も知らなかったというショックを受けている同世代の人が多いと感じています。少なくとも、私はもっともっと勉強していろんなことを知りたいと思いました」。

 同日、現地時間夜10時からは公式上映が行われ、終了直後には嵐のようなスタンディングオベーションが巻き起こった。日本映画としては14年ぶりの金獅子賞獲得が期待される。授賞式は現地時間9月10日(土)夜7時(日本時間11日午前2時)より行われる。
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  • レッドカーペットを歩いた(左から)園子温監督、二階堂ふみ、染谷将太
  • サインに応じる二階堂
  • 現地で開かれた会見の様子
  • 『第68回べネチア国際映画祭』に出席しレッドカーペットを歩いた(左から)染谷将太、二階堂ふみ

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