女優の稲森いずみ、沢口靖子、木村佳乃の3人が、26日から3週連続で放送されるフジテレビ系金曜プレステージドラマ「3週連続 罪と女とミステリー」でそれぞれ主演を務めている。豪華作家と演技派女優のコラボレーションで魅せる3作で、第1週目の『森村誠一サスペンス・破婚の条件』で“愛ゆえに落ちていく女の業”を表現する稲森は、「こんなに悔しい思いをした女性を演じることがあんまりなかったので、そこを見てほしいと思います」と新境地に充実感をのぞかせている。

　人気ミステリー作家・森村誠一氏の小説『破婚の条件』が原作の同ドラマは、“女の業（ごう）”と“結婚の末路”を描いたサスペンス。稲森演じる主人公・里見昌枝は、結婚7年目にして突然夫への愛が消えてしまい、隠れて借りたアパートで人知れず夫の殺害計画を企て日記に綴る日々を送る。あるとき夫にアパートの存在がバレてしまい、殺人計画を実行しようとするが、夫はすでに何者かに殺されていた。夫の死後に舞い込んだ生命保険金1億円や新しい恋人、欲しかった自由など、昌枝は幸せを追い求めるばかりに次第に追い込まれていく。

　ストーリーが進むにつれて表情を劇的に変化させていくという役柄は、これまで演じたことがないという稲森。「本当にただ一生懸命生きているだけ、ただ幸せを求めているだけなのにいろんな罠にはまっていってしまう。その状況によって感じた気持ちを大事に表\さないといけないので難しかったです」と振り返る。鈴木砂羽、津田寛治、丸山敦史、ベンガル、松方弘樹ら共演者に振り回され、それでも幸せを追い求める稲森流“罪と女”。続く沢口、木村がどのような“罪と女”を演じるのか、比較しながら観るのも面白いかもしれない。

　稲森いずみ主演『森村誠一サスペンス・破婚の条件』は26日、沢口靖子主演『夏樹静子サスペンス・検事霞夕子〜無関係な死〜』は9月2日、木村佳乃主演『宮部みゆきスペシャル・魔術はささやく』は同9日にそれぞれフジテレビ系にて午後9時より放送。