女優・井上真央がヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『おひさま』が23日夜、東京・渋谷の同局内でクランクアップした。戦後復興を明るい笑顔で「おひさま」のように照らした一人の女性を描き、東日本大震災の被災者からも「救われた」との声が多数寄せられた。「また元気になって、ここから前を向いて生きていこうという小さなメッセージを込めた」と小松昌代チーフプロデューサー。何より元気の源となったのは井上だと、小松氏は振り返る。 井上が一人で演じたラストシーンの撮影直後に行われたセレモニーでは、夫役の高良健吾ら共演者が花束を渡して祝福。「1年間いろんなことがありました。泣かないつもりだったのに…」と感涙する井上に、小松氏は「本人も泣かないとは言っていたんですが。あんなに話すとは思わなかった」と作り手の想像を超えた感動を感じた。
2011/08/27