昨年の『R-1ぐらんぷり2010』(フジテレビ系)で悲願の初優勝を遂げたピン芸人・あべこうじ。あまり知られていないが“前職”はコンビ、その前は役者の道を志していた。そして今年、ピン芸人転向から10年目を迎え、次なるステージも脳裏をよぎる。「R-1の優勝で1つ“漫談”という武器をもらったんで、もう少し違うところに出て」とムクムクとわきあがる欲望。あべこうじ、10年目の挑戦は「今まで抑えていた」ものを解き放つという。 ウザい漫談家のイメージが強いあべだが、もともとのスタートラインは役者だった。やがてお笑いコンビ・カンヴァスを結成するも2001年に解散、ピン芸人として再スタートを切った。マイク1本と巧みな話術で勝負する“漫談”を主としたスタイルで頭角を現すと、R-1史上最多決勝進出を経て昨年、6度目の正直で優勝を果たした。大粒の涙を流して大仕事を終えると、以前から感じていた「違う舞台でも活躍したい」という意欲が明確になった。
2011/08/03