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100年前に予想されていた「スマホ」の姿 大正時代に描かれた“日本の未来”脅威の的中率

女性の社会進出が進んだ時代 100年前の予想に「結構当たってる」「予言できていてすごい」の声

 いかがだろう。かなり正確に現在の日本の姿を言い当てている予想が多かったことは、少なくとも実感できたのではないだろうか。雑誌が発行された大正9年は、大正デモクラシー盛んなりし頃という時代背景もあり、人々が自分たちの力で、より平等で自由な社会へと日本を発展させていくのだ、というパワフルな気概や楽観主義のようなものが、通奏低音のように響いてくる。

 特に女性の社会進出に対する予想では、ややシニカルなものも含め、平塚らいてうらによる前年(1919年)の新婦人協会設立という出来事のインパクトを物語ってもいる。実際には、日本における女性参政権の獲得までには、この雑誌が発行されてから四半世紀もの時間が必要となった。1945年、第二次世界大戦の終結後のことだ。

 ネットユーザーの反響には「結構当たってる」「ほとんどの事が予言できていて凄い」という声のほかにも、「空飛ぶ病院に限りなく近いものはありますね」、「関東大震災より前なんですね。高層ビルの消火が課題というのが既に認識されていたんですね。現在でも、ビルがより高くなった分、問題は残されていますね。ほかにも、実現できてない課題が示されている気がします」といった、100年前と今を照応させつつ、現代にもいまだ残る課題をどうすべきか、といった建設的なものも多い。

 実はかなりの頻度で「豊富なる想像力を以てしても御答え難しく」(岸田劉生)というような回答も散見される特集「百年後の日本」。一方で「遠からず日米戦争を惹起し、その勝敗で100年後の運命が定まる」(末広重雄)、「100年の間に、一度は憧れの欧米から袋叩きにあう」(矢口達)、「人類の真の幸福が社会改造論者の手でひょいひょいと生まれるものか」(菊池寛)といった大意の激辛な予想もあった。

 100年で日本の姿は確実に大きく変わった。技術革新によりインターネットやデジタルデバイスは当たり前のものになり、女性の社会進出は道半ばであれ進み続けている。自動運転や空飛ぶクルマの社会への実装もすぐそこだ。これからの100年で、日本は、世界はどう変貌していくのだろうか。

 おまけで最後に独自予想をひとつ。2120年の日本では、あいもかわらずカッポレダンスが流行しているであろう! すでに火星に丸ごと日本が引っ越し済みだったりするかもしれないが…。
(画像提供「探検コム」)

提供元: コンフィデンス

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