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宮澤智アナ、20代最後の挑戦 脱アナウンサーという課題と目指すポジション

 今年4月よりCX系情報番組『直撃LIVE グッディ!』の進行キャスターに就任した宮澤智アナウンサー。事件から芸能、政治、国際問題まで非常に幅広い内容を取り扱う同番組では、“感想”ではなく“意見”を述べる「脱アナウンサー」という新たな課題に直面したと言う。番組を通して感じたことやアナウンサーとしての今後について宮澤アナに話を聞いた。

“感想”ではなく“意見”──脱アナウンサーとしての発言を

──情報番組『直撃LIVE グッディ!』の進行キャスターに就任されて3ヶ月が経ちました。現在までの手応えを伺えますか?
宮澤智 就任にあたって最初に番組制作スタッフから言われたのが、「脱アナウンサー」でした。アナウンサーの仕事は情報を正確に視聴者に伝えるのが基本ですが、この番組では取り上げるニュースに対して20代女性の1人として考えて、そのうえで意見を述べることも意識し、“感想”ではなく“意見”を発言するという意味での脱アナウンサーです。そうした立ち位置はこれまで7年間アナウンサーを務めてきたなかでも初めてのことで、正直まだ手応えと言えるものはつかめていません。ただ日々の情報収集の仕方も変わりましたし、いつも脳をフル回転させている感覚です。

──番組就任を機に新たに取り組むようになったこととは?
宮澤 一般紙の購読を始めました。これまで私はスポーツキャスターを務めることが多かったので、新聞といえばスポーツ紙。ニュースはテレビ番組やネットでフォローすることがほとんどだったのですが、『直撃LIVE グッディ!』では事件から芸能、政治、国際問題まで非常に幅広い問題を扱います。また前日には翌日に取り上げるネタが配られますが、当日いきなり速報が入ってくることもあるため、日頃から今起きているさまざまな問題に触れておく必要があります。これまでよりもニュースに触れ、考えるようになりました。

──ネットと新聞、どちらも掲載されているニュースは同じですが?
宮澤 ネットは自分の情報を取捨選択できるため、どうしても関心のあるニュースネタに寄ってしまいがちで。一方で新聞を広げると、今まで見落としていた情報も目に飛び込んでくるようになります。また気になった情報を後から深追いするために(分厚いメモ帳を見せて)こういうふうにスクラップしておけるのも、紙のメリットだと思います。もちろん、1つのニュースをどのように報じるのかさまざまな番組を見比べて、どのような切り口で伝えるのか、どのようなコメントができるのか、深く考えるようになりました。

──メモもびっしりと書き込んでいらっしゃる。意外にアナログなんですね。
宮澤 MCを務める安藤優子さんの姿勢から学んだ部分は大きいですね。安藤さんは1つのネタに対して膨大な資料を集めていますし、新聞も全国紙すべてに目を通されていると伺いました。もちろんネットの良さもあります。さまざまな世代や立場のリアルな状況を知ることができるのは、誰もが意見を書き込める場の多いネットならではです。偏ることなく幅広い情報に触れる、さまざまな意見に耳を傾ける、そのうえで自分で考えをまとめるためにも新聞とネットの併読は欠かせない習慣になっています。

結婚や出産などライフステージの変化も……その立場になって見えた視点で

──出演者のなかでは最年少。いわば若者世代に当たるご自身は、この番組でどのような役割を担っていると思いますか?
宮澤 『グッディ!』では主な視聴層である中高年の方々が関心のある内容を取り上げることが多いのですが、そのなかには伝え方によっては若者への偏見を助長してしまうかもしれないネタもあります。例えば最近多いのは、SNSを巡るトラブルです。そうした問題を起こすのは、若者でもごく一部。ほとんどの若者は常識的にSNSを活用しているということは、私の目線からお伝えできることだと思います。ある日のオンエアで、今の若者が1日に何回LINEのやり取りをしているのかという話題が上がり、私が「30回ぐらいではないでしょうか」と言ったら、出演者の皆さんにとても驚かれたのですが──。

──20代女性のリアリティとして発言されたわけですね。
宮澤 私は来年30歳を迎えるので、もっと若い世代はそれより多いかもしれません。SNSが生活の一部になっていることをお伝えしたうえで、なぜトラブルが起きてしまうのか? トラブルを未然に防ぐためにはどういう意識でSNSを扱ったほうがいいのかといったことも、私の世代が実感を持ってお伝えできることなのかなと思っています。

──そうした“意見”が押しつけがましくならないのも、宮澤アナの柔らかい雰囲気と口調ならではだと思います。
宮澤 そう言っていただけるとありがたいです。私はもともとあまり意見を主張するほうではなく、性格的にも内向的で、そんな自分を変えたくてアナウンサーを目指したところもありました。ただ7年経った今は、無理に明るく振る舞わなくてもいいのでは、と考えられるようになりました。取材を通して多くの方に触れ合うなかで感じるのは、世の中にはポジティブになれないことで生きづらさを抱えている方や、心が弱ってしまっている方もいるということ。そんな方々に寄り添える言葉をお届けできる存在になれれば、自分がアナウンサーになった意味もあるのでは、と。そう思えるようになったのは、先輩である西山喜久恵アナウンサーの「関わるすべての人への思いやりが、アナウンサーにとって最も大切なこと」という教えが大きかったかもしれません。

──そもそもテレビの仕事に興味を持ったのは、どんなきっかけからだったんですか?
宮澤 両親が共働きで、1つ上の姉が塾に行っているときは、家で1人過ごすことが多かったんです。ときには心細く感じることもあり、そんなときにテレビをつけると、画面の向こうではあっても、同じ時間に話したり笑ったりしている人がいることにとても安心しました。私が子供の頃とはずいぶんメディア環境も変わりましたが、テレビ、特に生放送にはそうした温度感を伝える力があると信じて番組作りをしていきたいと思っています。

──20代から30代へ、中堅に向かう世代ですが、どのようなアナウンサーを目指していますか?
宮澤 経験に基づいた実感を伝えられるアナウンサーになるのが理想です。知識はもちろん必要ですが、自らの経験を通してこそ言葉にも説得力が生まれると思います。そのためにもどんどん現場に出たいですし、結婚や出産などライフステージの変化もあると思います。その立場になってこそ見えてくる視点もあると思いますし、私生活や仕事、すべての経験を糧にできるアナウンサーになっていきたいですね。

(文/児玉澄子)

CX系情報番組『直撃LIVE グッディ!』

  • (C)フジテレビ

    (C)フジテレビ

放送日時:毎週月曜日から金曜日 13時45分〜15時50分 生放送
メインキャスター:高橋克実、安藤優子、倉田大誠
進行キャスター:宮澤智
フィールドキャスター:立本信吾、木下康太郎、大村正樹、広瀬修一
日替わりパネラー:斎藤司(トレンディエンジェル)、高橋茂雄(サバンナ)、カンニング竹山、ヨネスケ、土屋礼央
日替わりコメンテーター:伊藤洋一、北村晴男、生稲晃子、田村勇人、木村太郎

提供元: コンフィデンス

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