映像ソフト市場、前年比108% 有料動画配信がビデオレンタルを初めて上回る【JVA発表】
また、有料で映像ソフトを利用する「有料コンテンツ利用者」は、全体で40.5%となり、前年から1.2ポイントの減となった。内訳を見ると、セルとレンタルがこの2年間でそれぞれ18.2%→15.8%、30.1%→25.6%と減少しているのに対し、有料動画配信は12.7%→16.3%へと増加傾向をキープ。5年前の2014年を100とすると、セルおよびレンタルはそれぞれ13.2%、31.1%と大きく減少。有料動画配信は3倍以上の伸びとなり、市場のデジタルへの移行が顕著に示された。
なお、有料動画配信の各サービスの利用率は、SVOD(定額見放題サービス)86.5%、TVOD(都度課金サービス)24.4%、EST(有料動画購入サービス)8.6%。2014年からの各サービスのシェアの増減は、SVODが120.7%と伸張しているのに対し、TVODは77.3%、ESTは85.7%と減少。SVODが新規ユーザーの入り口になるとともに、圧倒的なシェアでシーンの成長をけん引していることがわかる。
JVAマーケット調査委員会委員長の森口和則氏は「2018年は市場の構成に変化が現れた年になった。この傾向はこの先も続いていく」との見通しを示し、配信を含めた映像ソフト市場規模としては上向きとなったことを強調した。