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90年代前半のアウトドアブームを凌駕する“爆発前夜”の今を『BE-PAL』発行人が語る

出版不況のなかでも完売続出、『BE-PAL』はメディアからアウトドアブランドへ挑戦

――そういったアウトドア再注目のなかで、『BE-PAL』はどのような情報を発信して拡大してきたのでしょうか。
【大澤氏】力を入れてることのひとつが付録です。メーカーとコラボしたオリジナルアイテムを付録に付けて、毎号限られたコストのなかで、アイデアで勝負しています。長年『BE-PAL』をご愛読いただいているベテラン読者のみなさんはすでに物はいっぱい持っている。一方、これから始めるという、エントリー層はまだアイテムを持っていない。そんな若い人に対して『BE-ALは面白いグッズを作るよね』とアピールして将来的にアウトドアブランドになりたいんです。折りたたみ式のコーヒードリッパーもシリコン製のダッチオーブンも『BE-PAL』がアウトドアブランドになるために、遊び心を発揮するステップなんです。

――今年は、ミニスキレットの号は評判でしたね。
【大澤氏】おかげ様で完売しました。この号は特に若い女性の読者がものすごく増えたんです。

――雑誌がアウトドアブランドになるというのはすごくユニークな挑戦ですね。どんなブランドにしていきたいのでしょうか。
【大澤氏】mont-bellはガチのアウトドアですよね。THE NORTH FACEも。対してスノーピークはリッチなアウトドア。言ってみれば両極端なんです。BE-PALはその間の『普通だけどすごくキャッチー』みたいなところを狙っていきたいなと思っています。僕らのブランド名が「友達になろう」という意味だから、もっとアウトドア仲間を増やしたい。普通の人がもっと気軽に楽しめるようなアウトドアライフを表現してきたいですね。
――雑誌での情報発信だけでなく、最近は空間プロデュースも数多く手掛けているそうですが。
【大澤氏】今、地方自治体との共同事業で「パルパーク」という自然体験型公園を作っています。子供が触るところは全部自然素材でプラスチックを使わない。『BE-PAL』は長年、自然体験イベントなどを実施していたのでノウハウがあるんです。千葉で一度プロトタイプを作って、第一弾は北九州の小倉で展開しています。

――リアルでもアウトドア体験の場を作って、参加人口を増やしていくわけですね。
【大澤氏】『BE-PAL』がアウトドアインフラを手掛けるのは、新しい人を呼びたいからです。キャンプ場の再生事業もやってきたんですが、キャンプ場ってやっぱり週末に行くものですよね。その点、公園だったら子供は毎日でも行く。でも、日本の公園って禁止事項だらけなんです。木登り禁止、焚き火禁止、キャッチボール禁止、ベンチで横になってはいけません、大声を出してはいけません…って。それだと何のためにあるのか分からない。公園が世界一つまらない国になってしまったのですが、それでも、川崎の「夢パーク」や、世田谷の「羽根木公園」といった、自由な公園はあるんです。そういう場所をもっと増やしていきたいですね。

提供元: コンフィデンス

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