【upcoming】8/28付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作
every▲ing「ゆめいろ学院校歌」/シングル63位
ホリプロタレントスカウトキャラバン出身の声優、木戸衣吹と山崎エリイによる声優アーティストユニット・every▲ing。声優として活躍しながら14年10月にユニット歌手デビュー。その後、2人が20歳を迎える今年11月をもって、それぞれが次のステップへ進むための卒業を発表。今作は、9月6日に発売するラストシングルを前に、デビュー当時を振り返る1stシングルの高音質再発盤(初回)。今作での2人の始まりから次作での旅立ちまでのすべての思い出をファンと共有。物語的な2作リリースでラストを飾る。
※▲はハートマークが正式表記
bacho「陽炎(僕はかげろう/夢破れて)」/シングル84位
兵庫・姫路を拠点に活動中のロックバンド・bacho の「陽炎」が、週間シングルランキング84位に初登場した。バンドは北畑欽也(Vo&G)、伊藤知得(B)、三浦義人(G)、高永和裕基(Ds)による4人組で02年結成。ここ数年は、各地のフェスやライブ、海外アーティストの日本ツアーにも参加するなど、存在感を高めている。本作は結成15年目にしてキャリア初となるシングル。「僕はかげろう」は彼らの真骨頂とも言える、エモーショナルなサウンドに心奪われる1曲。「夢破れて」は、劇的なメロディーと言葉のチョイスにグッとくる。
Wienners『BEST NEW RETAKES』/アルバム34位
男女ツインボーカルの4人組バンドによる本作は、「ライブセットで光る選りすぐりの21曲」が再録されている。ファンにお馴染みの「蒼天ディライト」や、ライブパフォーマンスが抜群の「Venus」など、新曲も含めてどの曲もポップでメロディアス。それでいてジャズのコード進行を盛り込んだ「TOKYO concert session」など、音楽ジャンルの幅広さも感じさせる。でんぱ組.incらに楽曲提供した玉屋2060%(Vo/G)のクリエイターセンスを改めて感じさる内容だ。聴くたびにいろんな発見があって楽しめる。
ケシャ『レインボー』/アルバム42位
『SUMMER SONIC 2017』に出演した米出身のケシャのアルバム『レインボー』が、週間アルバムランキング42位にランクインした。4年ぶりとなる新曲「プレイング」は、現在の心境を歌った歌詞、力強い歌声とハイトーンボイスに、カイリー・ミノーグやゼッドらが、SNSなどで絶賛。シンプルなピアノサウンドとストリングスが、よりケシャの歌声を際立たせている。これまでのイメージとは異なる本作では、苦しみから開放することを歌った「ラーン・トゥ・レット・ゴー」や女性の自立を歌った「ウーマン」など、苦悩を乗り越えたケシャの強い意志を感じられる1枚。
THE BOYS&GIRLS『拝啓、エンドレス様』/アルバム59位
札幌在住の4人組ロックバンド、THE BOYS&GIRLSの2年3ヶ月ぶりとなる2ndアルバム『拝啓、エンドレス様』が自己最高位となる59位にランクインした。80’s J-ROCKを彷彿させるシンプルかつ真っ直ぐなビートが心地よく、そこに、ボーカル・ワタナベシンゴの力強い歌声が乗ることで北海道という地の匂いをまとい、“日常”が描き出されていく。その一方で彼らの魅力は、熱いライブパフォーマンスやワタナベのシャウトにある。そこでは一転して“非日常”となり、観客を彼らの世界へと連れ去る力強さがある。丁寧に紡がれた青春系な歌詞も胸熱。
caho『わたしは。』/アルバム92位
17年1月時点でツイキャスのサポーター2万5000人以上、ミックスチャンネルの総再生回数637万回以上。1stシングルはクラウドファンディングで資金調達したという、SNS世代らしい活動で注目を集めているギター女子cahoが、全国流通盤のミニアルバムをリリース。セールスデータを見ると、6割がECでの売上となっておりSNS世代らしさを窺わせる。余計な装飾をせずに歌声をストレートに聴かせる本作は、これから先の成長を期待させ魅力的。「新垣結衣に似てる」と評判のルックスも、ファンの心をつかむ要素になっているようだ。