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ももクロ新曲「BLAST!」から見えた アスリートと音楽の“相互関係”
メジャー後も毎年ももクロを“入場曲”に起用するモノノフ・田中将大
野球であれば、阪神の「六甲おろし」など“球団歌”もあるのはもちろん、選手個人の“入場曲”がそれぞれに存在。熱烈な“モノノフ”であるニューヨークヤンキース・田中将大投手は、2012年の「走れ!」以降、ももクロ楽曲を使用し続けており、ヤンキース移籍後も2014年の「My Dear Fellow」、2015年の「勝手に君に」は田中投手のために書かれ、2016年の「GET Z, GO!!!!!」では田中投手自身が作詞に参加している(ももクロ、NAGAEと共作)。さらに、今年の入場曲として使用している「何時だって挑戦者」には、彼の座右の銘“氣持ち”を織り込まれており、今回の「BLAST!」に収録されるに相応しい楽曲といえるだろう。
またサッカーの場合は、各チームにオフィシャルソングがあるケースが多いほか、FIFAの大会で流れる公式アンセム「FIFA anthem」、日本代表オフィシャル応援歌「We Are The Champ?THE NAME OF THE GAME?」、TUBEのギタリスト・春畑道哉による「J'S THEME」などがサッカーを象徴する曲として知られている。傾向としては、インストゥルメンタルの曲が多いのが特徴。さらにラグビーでも、ニュージーランド代表(オールブラックス)がマオリ族の民族舞踊「ハカ」を踊ることで有名。歌や踊りを伴った独自の方法で自らを鼓舞し、テンションを高める伝統の儀式として周知されている。全てのスポーツ競技において、アスリートを鼓舞する音楽は、必要不可欠なツールだということがわかるだろう。
【動画】ももいろクローバーZ「BLAST!」MUSIC VIDEO
テンポの速い楽曲は瞬発力を向上、遅い楽曲は集中力を高める効果が
テンポの速い音楽は脳を刺激して、瞬発力を向上させる。逆に、ゆっくりしたテンポの音楽は心を落ち着かせ、集中力を高める効果があるとされている。感じ方はそれぞれだが、競技によって、このように適したテンポもあるのかもしれない。
楽曲自体の魅力はもちろんのことながら、アスリートたちが競技のために、全精力を傾けて練習し、その成果を発揮した奮闘ぶりを見ることでさらに感動が増幅され、人々の記憶にその勇姿と楽曲が永遠に記憶に刻まれる。
速さ、タイミングなど“0.1秒”にこだわって、パフォーマンスを上げていくアスリートと、“0.1秒”の正確性が求められるアーティストは共通する部分が多い。前述の田中選手、山部選手だけでなく、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手、千賀滉大選手、アルビレックス新潟の大谷幸輝選手、プロレスラーの邪道選手なども“モノノフ”としておなじみ。数々のアスリートを魅了する、ももクロの新曲「BLAST!」。歌詞にもある通り「勝利のアンセム」として、2020年の東京五輪を前に、日本中の“頑張る人”を鼓舞する名曲がまたひとつ誕生した。
■「BLAST!」特設サイト(外部サイト)
■ももいろクローバーZ Official Site(外部サイト)