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BMW M850i xDriveカブリオレ(4WD/8AT)【試乗記】

畏れ敬うべき存在

BMWの最上級オープンカーなんて、お金持ちが気軽に乗り回すだけのクルマじゃないか? そんな偏見を吹き飛ばす、完璧と言いたくなるほどの走りを、新しい「M850i xDriveカブリオレ」は味わわせてくれた。

BMWで最速・最強の一台

「8シリーズ」のカブリオレはクーペの登場から、欧州では約1年、日本では7カ月半ほど遅れてデビューした。クーペもカブリオレも、国内では標準モデル系のトップエンドになる「M850i xDrive」が最初に発売。今回の試乗車も、そのM850iである。また、先ごろには「M8」もついに登場したが、グローバルではM8にも最初からカブリオレが用意される。

8シリーズはBMWクーペ/カブリオレのフラッグシップである。なかでもMの文字を冠したM850i(やM8)は、BMWの現行量産モデルでは最速・最強のスポーツ性能を与えられた一台ということになるわけだ。

生真面目気質のエンスージアストが多い日本では、こうした超高性能スポーツモデルのオープン仕様を軽んじる風潮が存在するのは事実だろう。私もまた、了見のせまい日本型クルマオタクの典型なので、先にデビューした「M850i xDriveクーペ」の超絶安定した走りに感銘を受けた後だと、そのカブリオレに「せっかくの運動性能を、屋根を切ってスポイルして、どーすんねん!?」と脊髄反応してしまったのも否定しない。

しかし、海外試乗記で渡辺敏史さんも書かれているとおり、この種のスポーツカーやスポーツクーペの世界最大消費地は今も昔もアメリカ西海岸である。かの地では「スポーツカーや2ドアクーペは本来、屋根がないもの」というのが定説というか常識であり、8シリーズの前身たる「6シリーズ」も世界販売の約半数がカブリオレだったそうだ。

それに、8シリーズのようなクルマの購買層はアメリカ西海岸にかぎらず、すこぶるつきの富裕層であることはいうまでもない。で、なかでもM系をあえて選ぶような向きは、基本的にはクルマ道楽を極めたお金持ちだ。著名な自動車評論家である福野礼一郎さんはかつて、4人乗りのフェラーリ(=世界最高のラグジュアリークーペの1台)を新車で買う層を“まるで旅行カバンを選ぶようにクルマを買う人たち”と表現したが、8シリーズの主要顧客層もそれに近いものがあるだろう。...

提供元:webCG

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