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ヤマハ・ナイケン(MR/6MT)【レビュー】


確かな存在意義がある

“3輪”でありながら、バンクしながらのスムーズな旋回を実現した「ヤマハ・ナイケン」。バイクならではのスポーティーな走りと、他の二輪車とは一線を画すスタビリティーの両立はどのような技術でかなえられたのか? 独特なライディングフィールとともに報告する。

3輪でのスムーズな旋回をかなえる技術

結局のところ、ライディング中の不安はその多くがフロントタイヤに起因する。そこからどれくらい接地感が伝わってくるか。その情報が豊富なら安心して車体に身を任せることができ、そうでなければ恐々と走らざるを得ない。それをあらためて、そして強烈に認識させてくれたのがヤマハのナイケンである。

ナイケンはアルファベットで「NIKEN」と書く。フロントに2輪を備えるその特異な様を武士の二刀流になぞらえ、「二剣(=NIKEN)」と表記されたものが、海外でも発音しやすいナイケンへと変化した。

ナイケンのフロントには、アッカーマン・ジオメトリーに則した設計が採用されている。これ自体は四輪車ではごく一般的なものだ。ステアリングを回した時、内側のタイヤと外側のタイヤがまったく同じ角度で切れるとスムーズに旋回できない。なぜなら、内と外とでは描く軌跡が異なるからだ。それを補正し、旋回円の中心を同じにするためのジオメトリーをイギリスのルドルフ・アッカーマンが馬車用に理論化した。時はクルマもバイクも存在しなかった1818年、実に200年も前のことである。

それがどのような補正かは実車でも試せるが、ラジコンを持っている人なら一目瞭然だ。ステアリングを回すと、内側のタイヤの方が外側より旋回方向に大きく切れているのが見て取れるに違いない。これがアッカーマン・ジオメトリーの基本的な動きである。...

提供元:webCG

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