最もクールなベントレー
新開発された「MSB」プラットフォームを採用する新型「ベントレー・コンチネンタルGT」の実力を探るべく、高速道〜ワインディングロードへと連れ出した。一新されたシャシーと4WDシステムは、ラグジュアリー2ドアクーペにどんな走りをもたらすのか?
サイズはさほど変わっていないが……
一見すると、かなり長く幅広く、そして低くなったように思える新型ベントレー・コンチネンタルGTだが、実際のボディーサイズは、全長×全幅×全高=4880×1965×1405mmというもので、先代より60mm長く、20mm幅広くなったにすぎない。
全高は5mm低くなっているものの、先代の「S」や「スピード」はスタンダードよりも10mm低かったので、それに比べるとむしろわずかながら高くなったことになる。それでも、従来型コンチネンタルを大きな手で押しつぶしたように低く見えるのは、先代に比べてフロントアクスルの位置が135mm前方に移動され、それに伴ってホイールベース(2850mm)が先代比105mm延びたことが最大の理由かもしれない。
さらにはツルンとした、クリーンなパネル面処理の効果もあるだろう。武骨と言ってはちょっと失礼かもしれないが、威風凛然(りんぜん)とした逞(たくま)しさがベントレーの特徴だったと思うが、新型は“シュッとした”感じに変身した。
ベントレーにとっては気分のいいことではないかもしれないが、そのクールでスマートなスタイルには、正直、なんとなくアウディの匂いが漂っているように感じるのである。新型「ポルシェ・パナメーラ」と同じく、フォルクスワーゲン・アウディグループの最新プレミアムプラットフォームであるMSBを採用しているという事実を知ったうえで見ているからかもしれないが。...