未完の実力派
3.5リッターV6ターボエンジンに4WDシステムを組み合わせる、新型「メルセデス・ベンツEクラス」の上級モデルに試乗。先行して発売された2リッター直4ターボ車とは異なる、その走りの質を報告する。
パワフルな中核モデル
1985年にローンチされた、W124型と呼ばれた初代Eクラス。それから30年以上がたち、数えて5代目となる現行型のEクラスは、2016年初頭のデトロイトモーターショーで正式に発表された。日本には、ターボ付きの2リッター4気筒エンジンを搭載する「E200アバンギャルド/E200アバンギャルド スポーツ」から導入が開始された。
すでに世界で1200万台以上の累計販売数を誇るEクラスは、数あるメルセデスのラインナップの中にあって、「Cクラス」と並ぶ中核的存在。それゆえ、シリーズ中に多数のバリエーションを用意するのも、歴代Eクラスに共通する特徴である。今回紹介するモデルも、早くも拡充が始められている最新バリエーションの中の一台だ。
グレード名からも4WDシステムの持ち主であることが分かるこの「E400 4MATICエクスクルーシブ」には、2基のターボチャージャーが備わる3.5リッターV型6気筒エンジンが搭載され、9段ATが組み合わされる。昨今メルセデスのグレード名に用いられている3桁の数字は、パフォーマンスの違いを象徴的に表したもので、このモデルが発生する333psという最高出力や48.9kgmの最大トルクは、E200のそれよりもはるかに強力だ。
ちなみに同名の先代E400は、ハイブリッドシステムの持ち主だった。モーターが発するパワーを上乗せしたトータル出力は337ps。ピュアなガソリンエンジン車ながら、新型が発する最高出力も近似したもので、このモデルがあらためて“400”を名乗るのも「なるほど」というわけだ。...