広く愛されるために
パワートレインの出力向上や運転支援システムの強化など、大幅な改良を受けた「マツダ・ロードスターRF」。雨雲の下でのドライブを通し、ハードトップを備えた“快適仕様”なロードスターの意義について考えた。
いいトコ取りか、どっちつかずか
2018年6月に行われたマイナーチェンジから少し間が空いてしまったので、おさらいをしておこう。最大の変更点はパワーユニットである。ソフトトップ用の1.5リッター直4自然吸気エンジン「SKYACTIV-G 1.5」は、環境・燃費性能を高めながら最高出力を1psアップの132ps、最大トルクを2Nmアップの152Nmとした。リトラクタブルハードトップのロードスターRF用2リッター直4自然吸気エンジン「SKYACTIV-G 2.0」のスペック向上は、さらに目を引く。最高出力は26psアップの184ps、最大トルクは5Nmアップの205Nmとなり、最高回転数は700rpmアップの7500rpmに達する。
ほかにも先進安全装備のアップデートや内装色の追加などがあるが、装備面でうれしいのは歴代ロードスター初となるテレスコピック機構の採用だろう。走りを楽しむには、正しいドライビングポジションをとることが第一歩となる。
走りのよさを打ち出しているロードスターだから、スポーティーグレードの「RS」が注目されるのは当然だ。ビルシュタイン製ダンパーやフロントサスタワーバーが標準装備されるなど、足まわりが強化されたモデルである。ただし、試乗したのはRFの「VS」というグレード。足まわりには手が入っていないものの、上質な装備が与えられている。MTのみのRSと違ってATも選べるが、用意されたのはMTモデルだった。パワートレインは全グレード共通なのでパワーアップの恩恵は等しく享受できる。強力なエンジンと充実した装備にメタルトップの高い居住性が加わったいいトコ取りのお得モデルだ。ネガティブな考え方をすれば中途半端でどっちつかずということになるが、実際はどちらだろうか。...