とびきりのバディ
メルセデス・ベンツのトップエンドモデルに、44年ぶりとなる「カブリオレ」が復活。ぜいたくなオープン4シーターが実現する世界とは……? パワフルな5.5リッターV8ツインターボを積む「メルセデスAMG S63 4MATICカブリオレ」で確かめた。
屋根を開ければ別世界
ドアを開けると、ほのかな甘い大人の香りがした。香りは官能を刺激する。グローブボックスの中にはパフュームのボトルが入っている。
香りだけではない。
S63 4MATICカブリオレの試乗車の場合、内装はバーガンディーのレザーで、黒いレザーのセンターコンソールには赤いスティッチが入っている。赤と黒が視覚を刺激し、レザーの柔らかい手触りにうっとりする。メルセデスAMG S63 4MATICカブリオレは官能に訴えかけるエロティックなセクシーマシンなのだ。
と思いきや、走りだすと、乗り心地が意外に硬い。ファームである。AMG専用チューンの「エアマティックサスペンション」は路面からの初期入力をはね返すように締め上げられている。
ボディー剛性はたいしたことない。ユルユルではないけれど、21世紀の最新オープンカーにしてはコンピューター解析によってもっとカッチリできたのではあるまいか。どこかつっかい棒がしてあるように感じる。
というように走りだしての第一印象はさほどよくなかった。 カブリオレの最大のハイライトであるホロを開けるまでは。ホロは、センターコンソールの中に設けられたスイッチの操作により、およそ20秒で自動的に開閉させることができる。この20秒の中にサイドウィンドウの開閉時間も含んでいる。50km/hまでなら走行中でも全自動開閉ホロは稼働する。
屋根を開けると、別世界が始まる。乗り心地が硬いとかボディー剛性がうんぬんという感想をつらつらと書いたけれど、忘れてください。...