アメリカンラグジュアリーの今
キャデラックがラインナップする2つのSUV……古式ゆかしきフルサイズモデル「エスカレード」と、モダンな世界戦略車「XT5クロスオーバー」に試乗。両モデルの出来栄えと、成長を続けるプレミアムブランド、キャデラックの現状をリポートする。
再興のプロジェクトは第2フェーズに
読者諸兄はキャデラックがいま、「もう一度キャデラックをクールにするための新しい10カ年計画」の途上にあることをご存じだろうか。2014年に同ブランドのプレジデントに就任したヨハン・ダ・ネイスン氏のもとでつくられたプランで、3つのフェイズに分けられている。
ダ・ネイスン氏は就任早々、キャデラックの本社をデトロイトからニューヨークに移転し、エネルギーあふれる、モダンでハイテックなブランドに生まれ変わらせようとした。上記に見るように、現在はその第2フェイズに突入している。
ダ・ネイスン氏自身は2018年早々にGMから離れ、現在は新プレジデントのスティーブ・カーライル氏が率いているけれど、10カ年計画はそのまま進行中で、第2フェイズでは半年に一度のペースで新型車を発表、日本にもこの3年の間にそれを導入する。さらに「キャデラック・ハウス」というデザインスタジオで用いるような照明を備えたショールームをもつディーラーを日本で拡大していく予定だという。
昨2017年、キャデラックはグローバルで35万9000台を販売。過去最高は1978年の36万台で、ということは、2018年は40年ぶりの記録更新になるに違いない。
というようなことを、さる9月某日、河口湖を見下ろす高台にある高級旅館「ふふ河口湖」をベースにした試乗会におけるプレゼンで知った。トランプ大統領が巻き起こした米中貿易戦争の行方も気になるところではあるけれど、少なくともこの試乗会が開かれた時点では、キャデラックは中国市場で好評で、イケイケなのであった。
でもって、現在あるキャデラックの3種類のセダンと2種類のSUVの日本仕様のうち、webCGでは中型のXT5クロスオーバーと、フルサイズのエスカレード、2台のSUVを選択し、1台ずつ河口湖周辺チョイ乗りドライブに連れ出した。...