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アウディA8(4WD/8AT)/A7スポーツバック(4WD/7AT)【試乗記】


徹頭徹尾クール

くしくも(?)2台そろい踏みでの日本上陸となったアウディの「A8」と「A7スポーツバック」。日本上陸が同時なら、公道試乗会も同時開催。「技術による先進」を掲げるブランドの、“ツートップ”の出来栄えやいかに!?

一分の隙もない

クルマのデザインには好き嫌いがあるから一概には評価できない、と巷間(こうかん)言われるものの、美しいか、精度が高い仕上がりかについては客観的に判断できると思ってきた。その好例が現代のアウディである。4世代目(「アウディV8」から数えると5代目)の新型A8には、派手でアクの強い造形はどこにも見当たらないものの、端正にして緻密なそのいでたちは誠にアウディのフラッグシップにふさわしい出来栄えである。いち早く巨大なグリルを取り入れたのに、いつの間にかクールで簡潔な路線に舵(かじ)を切ったアウディの最新作は内外装どこにも隙がない。こんなスーパーエリートな雰囲気が、日本では「A3」や「Q2」などのコンパクトモデルに比べて今ひとつ人気がない理由なのかもしれない。カッコよすぎて、映画『トランスポーター』のフランクのように常にパリッとしたスーツで乗らなければいけないようなプレッシャーを与えるかもしれない。

引き算の美学を地で行くような見た目の新型A8ながら、中身は足し算どころか、掛け算レベルの新技術満載である。時間が限られた試乗会では(しかもクーペのトップモデル新型A7スポーツバックと同時開催)すべての新機能を試すことはとてもできなかったことをお断りしておきたい。

1994年登場の初代A8は、量産市販車初というオールアルミボディー「ASF(アウディスペースフレーム)」を採用した画期的なセダンだったが、現在のA8のボディーはアルミだけでなく超高張力鋼板やマグネシウム、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を組み合わせたハイブリッド構造である。そこに搭載される日本向けのエンジンは4リッターV8ツインターボと3リッターV6ターボで(ともにツインスクロール式)、新しい呼称法によって前者は「60 TFSI」、後者は「55 TFSI」と呼ばれ、どちらもトルク配分可変のクワトロである。ボディーサイズは先代とほぼ変わらないが、全長5170mm、全幅1945mm、ホイールベース3000mmは「レクサスLS」ほどではないものの堂々とした体躯(たいく)である。ちなみにホイールベースがさらに130mm長い「A8L 60 TFSIクワトロ」もラインナップされている。...

提供元:webCG

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