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スズキ・スーパーキャリイX(FR/5MT)【試乗記】


働くクルマにも安全と快適を

スズキの軽トラック「キャリイ」に、巨大なキャビンを備えたその名も「スーパーキャリイ」が登場。大幅に便利に、快適になった車内空間の“居心地”は? 比喩表現ではない、本当の意味での“プロのツール”の使用感と、乗用車とは全く違う走りの味をリポートする。

女性視点で軽トラが変わる

“農業女子”という言葉があるそうだ。何でも女子を付ければいいというものじゃないと思うけれど、農業に従事する女性が増えているのは事実らしい。米作りや野菜作り、酪農などに新しい風が吹いているという。キツいとか泥まみれとかというイメージは、これからどんどん変わっていくのだろう。作業するときの服装だって、オシャレなものがいい。作物を運んだりするのに欠かせないトラックにも、快適性と安全性が求められる。この5月に発売されたスズキ・スーパーキャリイは、そういう要請に応えられる軽トラックなのではないかと思う。

農業だけでなく、建設業や運送業などさまざまな業種で女性が活躍している。男たちだけでおざなりにしてきた習慣も、女性視点で見直すと変化が生まれるはずだ。軽トラはプロ用途に徹したスパルタンな商用車というイメージがあったが、乗り心地や運転しやすさは向上したほうがいいに決まっている。スーパーキャリイは、従来型のキャリイよりもキャビンを拡大し、室内空間を広げたモデルだ。“永遠のライバル”たる「ダイハツ・ハイゼット トラック」には1983年からロングキャビンの「ジャンボ」があったが、スズキもこのジャンルの将来性を無視できなくなったのだろう。

普通、軽トラの座席はとても簡易な仕立てで、シートバックはほぼ直角に立っている。ヘッドレストは背面の壁に固定された状態だ。キャリイの運転席も前後に140mmスライドするものの、リラックスした姿勢はとれない。しかし、スーパーキャリイはキャビンを後方に拡大することで、広々とした室内空間を実現した。運転席のシートスライド量は180mm。助手席も100mmスライドする。リクライニング機構も付いており、運転席は最大40°、助手席は24°倒すことができる。ちょっとした荷物なら背後に置けるようになったのも大きなメリットだ。

一方で、軽自動車ゆえ全長は伸ばせないから、キャビンの分だけ荷台は割を食った。荷台長はキャリイの1940mmにはるかに及ばない1410mmだ。ただ、キャビンの下側をえぐることで、フロア長はキャリイの2030mmに迫る1975mmを確保した。おかげで脚立などの長尺物もはみ出さずに積載することができる。...

提供元:webCG

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