このクルマを必要とする人がいる
実に20年ぶりのフルモデルチェンジによって登場した、4代目となる新型「ジムニー」と新型「ジムニーシエラ」。ラダーフレーム、副変速機、パートタイム4WDという“伝統”をつらぬいた新型に込めた思いを、チーフエンジニアが語った。
いろいろな人が“思い入れ”を持つクルマ
――いささか不躾(ぶしつけ)な質問で恐縮なのですが、最初に「ジムニーの新型をやるように」と指示されたとき、どう思いましたか?
それはもう、「大変だな」と思いました(笑)。自分は(SUV系のモデルが属する)第2カーラインのチーフエンジニアですから、「いずれは来るかも」とは思っていたのですが、いざとなると「いよいよ来たな」と。
なにせ、いろいろな人の思い入れが(他の車種とは)違いますからね。設計も、担当したいという人がたくさんいたので、取りあえず「(やりたい人は)手を挙げて」っていう。……もちろん、全員にお願いできるわけじゃないのですけど。
――やっぱり、ジムにーにはこだわる人がいっぱいいるんですね。
社内社外問わず、いっぱいいます。皆コダワリが強い。ものすごくコダワリが強いです。久々の“次のモデル”ということもあって、「こうしたい」という意見はいろいろありました。設計も(意見を)持っていますし、乗っている人たちも当然持っています。営業も含め、現場の皆のそういう思いがあって、(窓外の新型ジムニーを手で示しながら)新型はこういうクルマになりました。
――その新型についてですが、今回は原点回帰というか、ずいぶん“クロカン”のイメージを強めてきましたね。特に駆動方式の切り替えは、従来のボタン式からレバー式に戻されていて驚いたのですが。
新型ジムニーでは、まず「プロの道具」というコンセプトがあって、デザインでも機能面でも一本筋を通したいと考えていました。その中で、トランスファーもやはり操作時に「入った」実感があるものにした方がいいと思い、電気式をやめて、こちらの方式にしました。
――これでサスペンションもリーフスプリングに戻っていたらビックリしちゃったんですけど。
(笑)さすがにそこまではしませんでしたが。デザインなんかも“無駄なことはしない”というテーマを徹底した結果、直線のシンプルな面に、シンプルなRを組み合わせるような形になりました。...