絶滅危惧種とは言わせない
ボルボの中核を担うステーションワゴン「V60」が2代目に進化。日本では縮小が続くジャンルだが、新世代のボディー骨格とパワーユニットを得た北欧のファミリーエステートは、洗練されたスタイルと実用性をあわせ持つ魅力的なモデルに仕上がっていた。
ワゴン飢餓状態の市場に待望の2代目
ラクダにトラにチンパンジー……誰もが身近な存在と思っていた野生動物たちが、実はいつの間にやら「絶滅の危機に瀕(ひん)する生物」としてレッドリストに名が挙がる、いわゆる絶滅危惧種に該当していたという。
話題を自動車界へと置き換えれば、自然吸気で多気筒の大排気量エンジンなどは、まさに最近似たような立場へと追いやられてしまった存在。さらに身近なところでは、日本車のカタログ上ではすっかりお目にかかれなくなったステーションワゴンなども同様といってよさそうだ。
車検証の記載では、「ステーションワゴン」という表記が与えられたモデルは今でも多数。が、実際にはそれらは「いやいや、これってSUVでしょ」と言いたくなるものが大半だ。「スバル・レガシィ ツーリングワゴン」が売れに売れまくり、触発された日本の周辺メーカーからライバル車が次々と生み出された2000年代初頭までのワゴンブームの時代からすれば、日本の市場の縮小ぶりはまさに「見る影もない」と評するしかないものだ。
一方で、ブームの盛衰とは関係ナシに、自らのライフスタイルに照らした結果「やっぱりステーションワゴンが一番!」というユーザーはもちろん今でも一定数が存在しているはず。かくして、ステーションワゴン飢餓状態(?)に置かれていた人々にとって大いに気になるであろう一台が、今年春のジュネーブモーターショーで発表された2代目となるボルボV60だ。...