新人の研修中にちょっと注意をするだけで「パワハラ」と言われてしまうことを恐れ、「最初から何も言わない」という管理職も少なくない!(写真はイメージです)
大学でサッカー部の主将を務めた新人が、研修中のたった一度の叱責で無断欠勤をする。その後、彼は退職届を提出するとともに、研修中の叱責を暴言、パワハラ行為だと訴え、金銭要求の反撃を始めるが…。(特定社会保険労務士 石川弘子)
無断欠勤の新人を心配し、
社員寮を訪れるが…
「新人の吉岡さんがここ3日間無断欠勤をしているんです。メールも電話も返答がなくて、どうしたらいいでしょうか……?」
営業課長から天海人事部長に内線連絡があったのは、5月の中旬の頃だった。天海は、自身が採用した吉岡が無断欠勤をするような社員とは思えなかったために驚いた。なぜなら、面接時の彼の印象は、サッカー部の主将を務めていたこともあり、非常にエネルギッシュで礼儀正しく、頭の回転の良さもうかがえたからである。
「もしかしたら、何か事故に巻き込まれたとか、事情があるのかもしれない。様子を見に社員寮へ行ってみる。また連絡するから」...
石川弘子