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マルタ共和国版「路線バス乗り継ぎの旅」で観光スポットを回る!


マルタは淡路島の半分くらいの小さな島で、世界遺産などの見どころが多く、滞在型のゆる旅も可能。なにより治安が良く、バスが縦横に走り、英語が公用語なので、海外個人旅行の入門地としては最適です。そこで、バス旅という切り口からのマルタ観光スポットを紹介しますので、一日でどれだけ回れるか、マルタ版「路線バス乗り継ぎの旅」にチャレンジしてください!

マルタではバス利用が一番

写真:菊池 模糊

マルタには鉄道が無く、バスまたは自動車利用しか方法がありません。タクシーは値段が張りますし、レンタカーは道路が狭いのと信号および駐車場が少ないのでマルタに慣れてから使用するのが無難。そこで、個人旅行の場合、バス旅が最もおすすめです。バスの利用方法さえマスターすれば、宿泊するホテルからマルタ中のスポットへ日帰りで観光可能。バス利用で、自分の気に入ったスポットを、回ってみましょう。

写真:菊池 模糊

マルタの路線バスは、最近、統合され、非常に分かりやすくなりました。まず、値段は夏(6月中旬〜10月中旬)は2時間乗り放題2ユーロ、他の時期は2時間乗り放題1.5ユーロと非常にリーズナブル。島の西の端から東の端まで乗ってもわずか200円程度、しかも全ルート均一料金で簡単なのですから、これを利用しない手はありません。
バス旅という切り口から考えると、夏の混む時期を避けるのがベター。マルタの冬〜春は日本より暖かくホテルが安い上に、観光地もすいており乗降しやすくバス旅にはベスト。1.5ユーロの小銭を用意すれば、マルタ島の何処へでも行けるので、自由自在にバス旅を楽しみましょう。
チケットは、一枚ずつ買う場合は、バス乗車時に運転手に支払います。バスはすべて前乗りで、ほとんどが後降りですので簡単。支払うとレシート状のチケット(写真参照)がもらえます。このチケットは2時間以内に乗り継ぎする場合に何度も使えます。
他のチケットには、7日間乗り放題カード(21ユーロ)、12回利用カード(15ユーロ)、定期券カード(各種あり)があり、これらを利用する時はバス乗車時にICカード読み取り機にピッとかざします。カードの購入は大きなターミナル駅か空港で可能です。
短期間の旅行なら一回ごとのチケット購入、夏季滞在か長期間滞在の場合はカード利用が良いでしょう。

写真:菊池 模糊

詳しいバス路線については、下記関連メモ欄から、マルタ公共バス時刻表(Malta Public Transport)の路線時刻表をご覧ください。必要な路線を選択すれば拡大可能な地図と曜日ごとの時刻表が出ます。
次は、バスの乗り降りのコツです。停車場でバスに乗る際は、自分の乗りたいバスの路線番号を確認しておき、その番号のバスが来たら手を挙げて合図しましょう。路線数が多いと、手を上げないとバスは止まってくれません。
バスの前扉が開けば、運転手からチケットを買ってバスに乗ります。降車の際は、降りる一つ前のバス停を過ぎたら、すぐに降車ボタンを押します。バス停の直前で押しても、バスは止まってくれず通過されてしまうからです。
さらに、満員の場合は、降りる人がいなければ、バスは停留所に止まりません。運転手さんによりますが、満員通過がよくあるということも心すべきです。繁忙期に、途中のバス停で路線の乗り換えは、満員通過で思うように行かない場合があります。ということで、ラッシュ時を避けるようにすれば快適なバス旅ができます。

サンジュリアンから途中下車しながらバレッタへ

写真:菊池 模糊

繁忙期をはずすと高級ホテルも割引があり、首都バレッタから遠くに行くほど安くなりますので、サンジュリアンの良いホテルに長期宿泊される方も多いと思います。そこで、2時間乗り放題というシステムを利用して、サンジュリアンのホテルから途中下車しながらバレッタに出て、そこからイムディーナ・ラバトへ旅するというコースを紹介します。
サンジュリアンの奥の岬にあるコリンシアホテルかラディソンブルリゾートという五つ星ホテルに泊まった場合、すぐ近くのバス停は Profs で、バスの路線番号は14番です。
サンジュリアンの中心部に泊まった場合は、Ross というバス停(写真参照)で、バスの路線番号は13、13A、14、16番です。
バスに乗る際は、運転手からチケットを買うのですが、2時間内は、乗り降りして何度も使えますので、失くさないようにしましょう。

写真:菊池 模糊

バスに乗ったら、途中のスリーマの海岸は風光明媚なので、Torri というバス停で降りてみましょう。このあたりは岩壁が続き、道路に沿った海岸沿いに広い遊歩道が続いています(写真参照)。バレッタ方面へ歩きながら風景を楽しんでください。疲れたら次のバス停でバレッタ方面へ行くバスに乗れば良いのです。
港や船に興味のある方は、スリーマからバレッタへのフェリーのある Ferries というバス停で降りて見学するのも一興です。ここからは、13番、13A番、14番、15番、16番のバスに乗りバレッタへと至ります。

写真:菊池 模糊

バレッタに到着すると、終点のバスターミナルで降車。リパブリックストリートを中心にバレッタ旧市街を散策しましょう。16世紀にマルタ騎士団により建設された世界遺産の街並みは素晴らしいものです。ここででは昼食や買い物などを楽しみ、聖ヨハネ大聖堂(写真参照)を訪ねます。歴史好きの方は騎士団長宮殿や考古学博物館も見学してください。

バレッタからイムディーナ・ラバトへ

写真:菊池 模糊

バレッタのビュースポットとしては、スリーシティーズを望むアッパーバラッカガーデンがおすすめ。ここはまさに眺望絶佳で、最高の景色をカメラに収めましょう(写真参照)。
アッパーバラッカガーデンから、少し戻ってバスターミナルに下っていきます。次は、古都イムディーナ・ラバトへのバス旅です。路線は、50番、51番、52番、53番、56番ですが、ラバトより遠くに行く路線もありますので、30分ほど乗ったら、注意して必ず Rabat バス停で降りてください。

写真:菊池 模糊

ラバトで降りたら、まずは美しい城壁に囲まれたイムディーナを回ります。ここでは、まず聖パウロ大聖堂に行きましょう。博物館とセットになっており入場料を払って見学します。内部では特に「聖パウロの難破」のフレスコ画が注目すべきものです。大聖堂の前は大きな広場で撮影スポットになっています(写真参照)。

写真:菊池 模糊

イムディーナは古い貴族の館が密集し、狭い路地が中世の雰囲気を感じさせます(写真参照)。首都がバレッタに移った後は「静寂の町」と言われ、今は世界遺産として観光客だけが町を歩いています。突き当りの城壁からは、マルタの田舎風景が広く見渡せ、有名なカフェで午後のひとときを楽しむこともできます。

ラバトを観光する

写真:菊池 模糊

イムディーナの城壁の外側の町であるラバトは、地下墓地が広がる町です。多くのカタコンベがあり地下に潜って見学することができます。おすすめは、装飾のある聖カタリナのカタコンベと、圧倒的な規模の聖パウロのカタコンベです(写真参照)。全部の地下墓地を回ると半日が必要ですので、数カ所を潜って見学すれば良いでしょう。

写真:菊池 模糊

洞窟や内部の綺麗なラバト聖パウロ教会(写真参照)も必見です。1世紀に聖パウロがローマに護送される途中、船が難破し、3か月間をマルタで過ごした際、ここに隠れて布教活動をしたとされる場所です。伝説に彩られてとても雰囲気があります。

写真:菊池 模糊

帰りはラバトのバスターミナルより来た経路を逆にたどります。バレッタへは本数が多いので乗りやすいです。滞在ホテルがサンジュリアンの場合は、乗り換えなしの202番のバスが一番便利です(バス停の写真参照)。ただし本数が少ないので、時間に応じてどちらに乗るか判断してください。

マルタの基本情報

バレッタ
空港から首都バレッタへは、バスのX4番(30分)
サンジュリアン
空港からホテルの多いサンジュリアンへは、各停バスがX2番(45分)、ダイレクトバスがTD2番(25分)
* サンジュリアンは、セント・ジュリアンズとも言いますが、バス停やバス時刻表では San Giljan と表記されるため、記事内では サンジュリアンとしました。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
マルタ公共バス時刻表(Malta Public Transport)
https://www.publictransport.com.mt/en/timetables
マルタ観光局のホップオン・ホップオフバスページ(日本語)
http://www.mtajapan.com/transportation059.html

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
菊池 模糊

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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