身近で手ごろなファン・トゥ・ドライブ
「スポーツカーとしてのさらなる深化」をキーワードに、2016年夏にマイナーチェンジを受けた「トヨタ86」。従来モデルとの違いを確かめるとともに、FRのスポーツカーをマニュアルトランスミッションで楽しめる幸せをかみしめた。
精悍になった!
デビューから4年が過ぎ、86がマイナーチェンジした。進化した86をじっくり見るのは実はこれが初めてだが、その第一印象は「精悍(せいかん)になった!」。トヨタが「スポーツカーとしてのさらなる深化」をテーマに、走りの味を鍛え直したという今回のマイナーチェンジだけに、エンジン、ボディー、シャシーなど多岐にわたって手を入れているのはわかっているが、スポーツカーは走りと同じくらいに見た目が大切だから、これはうれしい進化である。
特に新しい86は明らかにフロントマスクが精悍さを増し、「新型いいんじゃないの!」と直感的に思えたのだ。「ハ」の字型に大きく口を開けたラジエーターグリルと主張の強いノーズフィンが、イメージチェンジに大きく貢献しているのだろう。
コックピットの印象もいい。今回は最上級グレードのGT“リミテッド”を引っ張り出したこともあって、なかなかおしゃれにまとまっている。例えば、ダッシュボードとドアトリムに施されたスエード調の素材(グランリュクス)が上質さを与えているし、タンとブラックのコントラストも、ともすると殺風景になりがちなスポーツカーのインテリアに彩りを添えている。それ以外の部分も心なしか質感が向上しているようで、“マイナーチェンジしましたよ感”が十分伝わってくる仕上がりなのである。...