この4文字は、注意して使わなければならない。
優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。そんなリーダーの実践的なふるまい方をまとめたのが、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』(本田淳也著)である。本稿では、同書の内容を紹介する。
何気なく使ってしまう「もちろん」
「もちろん、そうですよね」「もちろん、分かっています」
この言葉、職場でよく耳にします。
本人は確認や同意のつもりで使っているのかもしれません。
でも、部下からすると、少し引っかかる言葉なんです。
言われた側の受け取り方
「もちろん」という言葉には、いくつかのニュアンスが含まれています。
「そりゃそうでしょ」「当たり前でしょ」「そんなことも分からないの」
――こうした意味にも聞こえてしまうのです。
ある若手社員が、こう言っていました。
「上司に質問したら『もちろん、それは必要です』と返されて。何だか、聞いたことが恥ずかしくなった」
本人に否定する意図はなかったかもしれません。
でも、言われた側は「当然のことを聞いてしまった」と感じてしまったのです。
なぜ部下は勘違いするのか
「もちろん」は、前提を共有する言葉でもありますが、
相手の理解を先回りして決めつけてしまう言葉でもあります。
「これは当たり前」「これは分かっているはず」
――そんなメッセージが、無意識に含まれているのです。
特に、言い方がきつかったり、部下が疲れ気味のときは、なおさら響きます。
本人は「また怒られた」と感じてしまうこともあるのです。
言い換えるだけで変わる
では、どう言えばいいのか。
同じ内容でも、言い方を変えるだけで印象は大きく変わります。
こう言い換えるだけで、部下は否定されたと感じなくなります。
言葉は、意味より温度で伝わる
言葉は意味だけでなく、相手の立場でその温度が変わります。
上司が何気なく使っている「もちろん」も、部下からすれば圧に感じることがあります。
そのズレに気づけるかどうかが、リーダーとしてのふるまいを左右します。
自分が普段使っている言葉を、一度振り返ってみる。
その一歩が、部下との距離を縮めるスタートになります。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)