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老人ばかりの国会を変える?「世代別選挙区制度」は本当に実現できるか


写真はイメージです Photo:PIXTA
写真はイメージです Photo:PIXTA

なぜ国会議員は高齢者に偏っているのか。若い世代の声は本当に政治に届いているのか。この疑問に対して政治学者の筆者は、1つの思考実験を提示する。選挙区を「土地」ではなく「年齢」で区切り、10代、20代、30代といった世代ごとに議席を割り当てたら、国会の景色はどう変わるのか。新しい民主主義が生まれるかもしれない。※本稿は、鵜飼健史『民主主義の死角』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

民主主義の大枠を壊さない範囲で
シルバー民主主義に対抗する方法は?

SD(編集部注/シルバー・デモクラシー、シルバー民主主義)への対応策は、若者の自己統治の実現と政治的な多様性の維持とが当面の目標となる。

高齢化率に対して直接的に作用するような政策、たとえば若い移民の大規模な受け入れや、桁違いの出生・育児支援などは想定可能な選択肢である。

こうした大胆な政策転換に関する国民的な議論の必要性は認めつつも、本節ではそちらの変化は期待できないという環境での展望となる。つまり、年齢をめぐる民主主義に内在的な対応策の模索であって、外在的な政策については議論が及ばない。

話をはじめるにあたってもうひとつ確認しておくべきは、すでに参政権をもつ若者の政治参加を高めるという方向性を、あきらめたわけではないということだ。こちらの道筋が、SDへの対応の重要な一角を担っているのはたしかである。

そして誰も傷つけず、比較的安価に実行できるという点でも高い評価が与えられるべきだろう。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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