“実効”の思想
ホンダアクセスが手がける純正パーツを装着した最新ラインナップのなかから、「シビック タイプR」と「ヴェゼルe:HEV RS」に試乗。独自のコンセプトとマニアックなこだわりでつくられたカスタマイズパーツの特徴と、その印象を報告する。
初公開の純正アクセサリー装着車を披露
大磯ロングビーチの駐車場にずらりと並べられたホンダ車は、いつも街で見かける姿とちょっと違っていた。ホンダアクセスと無限の手が入れられた特別なモデルである。ホンダが誇るカスタマイズの二大ブランドだ。湘南はAUTECH(オーテック)のお膝元として知られており、大磯では毎年NISMO(ニスモ)とともに「里帰りミーティング」なるイベントが開かれている。日産色の濃い場所なのだが、ホンダはアウェイの地に堂々と乗り込んだ。
ホンダアクセスと無限は基本的な価値観を共有しているものの、位置づけは異なっている。走りに特化したレース志向の無限に対し、ホンダアクセスは一般ユーザー向け純正アクセサリーの開発が主な役割だ。今回はホンダアクセスの純正アクセサリー装着車を紹介する。
ホンダアクセスよりも、「モデューロ」の名になじみがあるかもしれない。ホンダアクセスがホンダの子会社として企画した純正用品がモデューロというブランドで販売されている。1994年にアルミホイールのブランドとして誕生し、2013年からは純正コンプリートカーの「モデューロX」を手がけるようになった。ホンダアクセスはサスペンションやエアロパーツを開発するだけでなく、ドレスアップ、便利グッズ、カーナビやオーディオまで幅広い分野をカバーしている。愛犬用アクセサリーの「Honda Dog」シリーズにも力を入れていて、この日は肉球デザインのキーカバーやシフトノブが展示されていた。
披露された純正アクセサリー装着車は「CR-V」「WR-V」「ステップワゴン スパーダ」「フリード」「N-ONE e:」。アウトドア感を強調したりスポーティーなイメージをまとったりするなど意匠はさまざまだが、いずれも控えめなドレスアップである。バンパーワイドガーニッシュを装着したステップワゴン スパーダは今回が初披露の場となった。異彩を放っていたのは“ブルドッグ”こと「シティ ターボII」からインスパイアされたという開発中の純正アクセサリーをまとった「Super-ONE Prototype(スーパーONE プロトタイプ)」。こちらも同じく初公開モデルである。車両自体がまだ正式発表前ということもあり、ボンネットを開けることは禁じられていた。...