新しいけど懐かしい
現行MINIの電気自動車モデルのなかでも、最強の動力性能を誇る「MINIジョンクーパーワークス(JCW)E」に試乗。ジャジャ馬なパワートレインとガッチガチの乗り味を併せ持つ電動のJCWは、往年のクラシックMiniを思い起こさせる一台となっていた。
ここもあそこも専用仕立て
ご承知の向きも多いように、最新MINIのハッチバックモデル=「クーパー」は、エンジン=内燃機関車(ICEV)とBEVの二刀流となっている。すでに何度も語られているとおり、ICEVとBEVのクーパーは、見た目はそっくりで、サスペンションなどに共通部分もあるようだが、基本骨格となるプラットフォームから上屋構造、インテリアデザインまで、まったくの別物である。
3ドアのクーパーではICEVとBEVの間の主従関係はなく、どちらにも3種類ずつのバリエーションが用意される。従来どおりエンジンを積むICEVが「クーパー」「クーパーS」「JCW」で、BEVはそこに「E」の文字が付いた「クーパーE」「クーパーSE」、そして今回の「JCW E」という商品名となる。
JCW EはクーパーSEと共通の総電力量54.2kWhの三元系リチウムイオン電池に、クーパーのBEVとしてはもっともパワフル、かつトルキーな最高出力258PS、最大トルク350N・mの交流同期モーターを積む。駆動方式はもちろんFWD。そして、コイル、スタビライザー、ダンパー、タイヤなどのフットワークチューンがJCW専用となる。
もちろん、内外装も専用仕立てだ。外装では人間の顔でいう口にあたる部分がブラック化されて、下半身のバンパーグリルが2分割デザインになるうえに、バンパー左右にグリル風の加飾が追加となる。リアまわりでは、JCWのモチーフでもあるグラデーション風チェッカードフラッグがうっすらと浮かぶバックドアと、垂直尾翼を思わせる翼端板を備えた大型スポイラーが、JCW特有のアイキャッチとなる。内装はファブリック張りのダッシュボードが専用デザインとなり、ステアリング、シート、天井もJCWならではのものとなる。...