どこまでもフランス流
世界130カ国で累計132万台を売り上げたプジョーのベストセラーSUV「3008」がフルモデルチェンジ。見た目はキープコンセプトながら、シャシーやパワートレインが刷新され、採用技術のほぼすべてが新しい。その進化した走りやいかに。
さすがはプジョーの屋台骨
プジョー3008は、プジョー初の自社製クロスオーバーSUV(三菱自動車によるOEMの「4007」という前例はあったが)として、2010年に初代モデルが発売された。その後、初代とは一転したスポーツクーペルックをまとって2017年に登場した2代目が世界中で大ブレーク。その年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しただけでなく、およそ7年間のモデルライフの間に、世界130カ国で累計132万台を売り上げて、欧州CセグメントSUVのベストセラーといえる一台になった。
よって、今回の3代目は、その2代目のコンセプトをキープした正常進化版である。車体サイズは全方位で少しずつ拡大しながらも、リアウィンドウをさらに傾斜させることで特徴的なクーペルックをより強調している。分不相応なくらい立派なセンターコンソールを中心にドライバーを取り囲む、独特のコックピットスタイルのインテリアも健在だ。
いっぽうで、基本骨格は、従来の「EMP2」にかわる次世代プラットフォーム「STLAミディアム」に一新。同プラットフォームは、この新型3008が初出しだ。パワートレインも、1.2リッター直3ターボのハイブリッドと1.6リッター直4ターボのプラグインハイブリッド、そして電気自動車……の“三刀流”というか、“ひとりマルチパスウェイ?”とでも呼びたくなる多様なラインナップを用意する。さすがはプジョーの屋台骨。商品企画やデザインはド直球の正常進化ながら、技術はほぼすべてが新しい。
ちなみに、日本向けの新型3008は今回試乗した1.2リッターの「ハイブリッド」が先行発売されて、この2025年内に電気自動車の「E-3008」も追加予定。残る1.6リッターターボのプラグインハイブリッドについては、今のところ日本導入のアナウンスはない。...