ひとつよりふたつ
ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」が「ウルスSE」へと進化。お化粧直しされたボディーの内部には、新設計のプラグインハイブリッドパワートレインが積まれているのだ。システム最高出力800PSの一端を味わってみた。
第3のプラグインハイブリッド
「想像してみよう。もしも、ふたつの心臓を持って生まれたら……。たぶん、もっと速く、これまで以上にもっと強くなれるだろう。ふたつの違う人生を生きることだって、できるかもしれない」
――ランボルギーニのウェブサイトのウルスSEを紹介する動画は、こんな意味深なナレーションとともに始まる。ウルスSEは内燃機関(ICE)とモーター、ふたつの心臓を持つ、スーパーSUV初のプラグインハイブリッド車(PHEV)だからだ。
「コル・タウリ(雄牛の心臓)」と名づけられた方針にのっとり、脱炭素化を目指すランボルギーニが、V12の「レヴエルト」、V8の「テメラリオ」についで電動化したのがウルスSEで、ふたつの心臓を持つパワートレインは800PSの最高出力を発生する。昨今は1000PS超のハイパーカーもあるけれど、日本の軽自動車の自主規制枠の64PSで割ったら12.5台分となり、スーパーであることは疑いない。システム最大トルクは950N・m。これにより車重2610kgの空気抵抗の塊のようなボディーを最高速は312km/h、0-100km/h加速3.4秒で走らせる。「ウルスS」は305km/hと3.5秒だったから、ちょうど100kg重くなっているのに、もっと速くなっている。心臓は2個あったほうがいいみたい。PHEV化の主目的のはずのエミッション(排出ガス)は80%削減しているという。...