スクデットの威光
「アルファ・ロメオ・ジュニア」が日本に上陸。ステランティス グループの技術を結集して生み出された新世代のコンパクトSUVだが、果たして人々の期待に応えるだけのアルファらしさは備わっているのだろうか。ハイブリッドの上位グレード「イブリダ プレミアム」を試す。
なにがなんでもイタリア語
1960年代あたまから1970年代半ばにかけて、アルファ・ロメオの屋台骨を支えてきた105系「ジュリア」。その2ドア版といえば当時ベルトーネに在籍していたジョルジェット・ジウジアーロの出世作としてつとに有名だ。
ジュニアはそんなクーペのベーシックグレードにつけられていた呼称となる。なにがなんでもイタリア語なアルファ・ロメオがなんでいきなり英語なん? と思われるかもしれないが、ジュニアはイタリア語でもジュニア、意味も同じだ。ちなみにこの時代のアルファ・ロメオが好んでいた「スプリント」も、英語とイタリア語とでは一字一句変わらない。
パワートレインの電動化という変革期に、ブランドの新章を刻むべく企画されたジュニアは2024年春に発表された。といっても、お披露目された際の名が「ミラノ」だったのをご存じの方も多いだろう。イタリアンメイドの管理に厳しい政府筋から、ポーランド工場生産なのに……と横やりが入り、わずか数日でジュニアに改名された経緯は、大矢アキオさんが詳しくリポートしている(参照)。
日本に導入されたジュニアのラインナップは「イブリダ」と「エレットリカ」の2つ。前者はイタリア語でハイブリッドを意味する。後者はお察しのとおり電気の意、つまり電気自動車(BEV)を指しているわけだ。なにがなんでもイタリア語……は新章でも貫かれる。...