輝きを増す六連星
新型「フォレスター」の目玉は、何といっても新規設定されたハイブリッドモデルだ。従来のマイルドハイブリッドではなく、トヨタ謹製の技術を使った、スバルが言うところのストロングハイブリッドである。オフロード向け仕様の「X-BREAK」を試す。
悩めるスバルの救世主
たとえ販売台数1位の座を中国に奪われようとも、なんだかんだで無視できない米国市場においては、トランプ関税が世界の自動車産業を引っかき回している今日このごろである。日欧のメーカーが戦々恐々とするなか、当然ながら米国内の生産供給体制が脆弱(ぜいじゃく)なメーカーは難しい立ち回りを迫られる。
日本でいえばマツダ、そしてスバルもそうだ。楽観論も目にするが、相手は笑っちゃうくらい普通じゃないのだから、多少のケガを覚悟しつつもさまざまな状況に対処する備えが求められる。
そんな折につくづく思うのは、スバルは「THS(トヨタハイブリッドシステム)」に乗っかっといてよかったということだ。もちろん、コアなファンや中の人にはそうではないという思いもあるかもしれない。でも、ガソリン価格は今やアメリカでも都市部でガロン6ドルは当たり前、なんなら日本より高いくらいだ。
イニシャルで燃費が不利な水平対向に四駆の組み合わせを十字架として背負い続けるには、現在の燃費水準ではどうしても飛び道具が必要になる。それがケツの毛一本さえ何かの足しにする勢いの効率オバケとタッグを組めたわけだから、ともあれこれは最善の着地点だ。ここで得られた猶予で、スバルは来るべき電気自動車の時代に、パワートレインの骨格的差別化ができないなかでどうやって個性を形成するかという難題にも向き合える。この混沌(こんとん)すぎる状況が自動車産業を取り巻くなか、お金の次に大事なバッファは時間ではないだろうか。...