三種の神器があればいい
今年でデビュー10周年! 今やジープの最古参モデルとなった「レネゲード」が、パワートレインを刷新する大幅改良を受けた。実車に触れて感じた、このモデルが今日でも根強い人気を誇る理由とは? 今も色あせない、独創デザインの“小さなジープ”を試す。
気がつけば10年選手
最初に結論めいたことをいうならば、ジープ・レネゲードはデザインで選ぶクルマである。
レネゲードがジープブランドのコンパクトSUVとしてデビューしたのは2015年のことなので、すでに10年が経過したことになる。プラットフォームは当時の「フィアット500X」と共通のもの。エクステリアデザインはジープのルーツである「ウィリスMB」をオマージュし、丸型のヘッドライト、7スロットグリル、台形のホイールアーチ、ガソリン運搬用のジェリー缶をモチーフにしたX型のリアランプといったエレメントを採用する。
これまでのラインナップを見ると、1.4リッターターボエンジンや1.3リッターターボエンジンのFFモデル、2.4リッター自然吸気エンジンの4WDモデル、そしてジープブランド初のプラグインハイブリッドモデル「4xe」などがあったが、このタイミングで1.5リッターターボエンジン+マイルドハイブリッドの「アルティチュードeハイブリッド」に一本化された。2027年には新型へのモデルチェンジが予定されており、これが現行型の最終仕様になるようだ。
レネゲードはクラシックな要素をうまく取り込んだボクシーなスタイリングが支持され、日本での累計販売台数は2万7000台超(2025年3月末時点)となっている。これはジープブランドにとって「ラングラー」に次ぐ人気モデルということだ。
ジープ初のマイルドハイブリッドとなる「e-Hybrid」のパワートレインは、基本的に「アルファ・ロメオ・トナーレ」のマイルドハイブリッド仕様と共通のもの。1.5リッター直列4気筒直噴ターボエンジンの最高出力は、トナーレの160PSに対して131PSと低く抑えられているが、最大トルクは240N・mと同じ。48Vシステムによって駆動するモーターは7段DCTに内蔵されており、最高出力20PS、最大トルク55N・mを発生。駆動方式はFFとなっている。...