なんともマニアック
脱エンジンを推し進め、電気自動車(BEV)に進化した2代目「ポルシェ・マカン4」に試乗。BEVのボリュームゾーンで勝負する最新モデルの走りや、BEV専用に新開発された「プレミアムプラットフォーム」を共用する「アウディQ6 e-tron」とのちがいを確かめた。
フル電動化された主力モデル
新型マカンは「マカン エレクトリック」という正式商品名からもわかるように、完全なBEVだ。このBEV版がマカンとしては2代目となるのだが、日本ではエンジンを載せた従来型=初代マカンが今も併売される。ただ、初代マカンも欧州ではすでに販売終了。一説には、日本向けを含めた初代マカンの生産も、この2025年中に終了するとかしないとか……で、いずれにしても、初代マカンが遠からず姿を消すのは確定だ。
2代目マカンがBEVとなったのは、世界的なBEV移行の機運に歩調を合わせたからだ。欧州連合はつい最近まで“2035年までのエンジン搭載車販売禁止”を主張していたし、中国では“2035年までに半分を(BEVを主とした)新エネルギー車にする”という2020年に掲げた目標をどんどん前倒しで達成してきた。アメリカでも前バイデン政権が“2030年までに新車の半数をBEVと燃料電池車にする”という大統領令を発令していた。
そうした情勢に合わせて、ポルシェ自身も“2030年までに新車の8割をBEV化”という目標をアピール。その目標を本気で実現するには、マカンのような正真正銘の主力商品(全盛期にはポルシェの世界販売全体の5割以上、初代モデル末期の近年でも3〜4割)こそBEV化するのが本筋である。
もっとも、ここ1〜2年は強硬なBEV移行政策への揺り戻しもあって、“エンジン搭載版マカン復活?”と一部で報じられたりもしている。ただ、この2代目マカンが土台とするプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)はBEV専用設計で、エンジン搭載の余地はないようだ。かりにエンジン版マカンが復活するにしても、それは「A5/S5」などの新型アウディが使うエンジン用プラットフォーム「プレミアムプラットフォームコンバッション(PPC)」を土台に、この2代目マカンとは別物として新開発されるしかない。...