リアルな最適解
マイナーチェンジしたボルボのフラッグシップSUV「XC90」が上陸。プラグインハイブリッド車のステアリングを握り、フル電動モデル「EX90」に通じるエクステリアデザインと、アップデートされたインテリアや電子デバイスの仕上がりを確かめた。
存在感が高まるPHEV
2030年までに完全な電気自動車(BEV)メーカーになることを目指していたボルボだが、BEVの普及が思いのほか進まない状況を考慮して、目標とする時期を後ろ倒しにするという話を耳にした人は多いだろう。一方、2040年までに温室効果ガス排出ゼロを目指すことに変わりはなく、BEVとPHEVの比率を高めることで、段階的に二酸化炭素の排出低減を実現していく考えだ。
そうなるとがぜん重要性を増すのがPHEVである。幸い「90」シリーズと「60」シリーズには計6モデルが用意されている。今後、新たに投入されるBEVのニューモデルとともに、ボルボの主役としての存在感が高まるはずだ。
ボルボのフラッグシップSUVであるXC90にもPHEVが用意されているのはご存じのとおりで、マイルドハイブリッドシステム搭載車とともにマイナーチェンジを実施。2025年2月には日本でも販売が開始された。PHEVはそのトップグレードにあたり、「XC90ウルトラT8 AWDプラグインハイブリッド」というのが正式な名前である。
最新型を目の当たりにするのはこの試乗時が初めてだったが、「フロントマスクがずいぶん変わったなぁ」というのが私の第一印象。「トールハンマー」と呼ばれる特徴的なヘッドランプやラジエーターグリルがともにスリムになり、さらにバンパーのデザインがシンプルになったことで、以前よりもすっきりしたのが好ましい。ラジエーターグリル内のバーが斜めになったのも新しいところで、全体として高級感が増した印象である。...