出し惜しみはしない
「三菱アウトランダー」のマイナーチェンジモデルが登場。その改良内容はとにかく多彩かつ大規模で、前期型のオーナーはさぞかし歯がゆい思いをされていることだろう。それはともかくとして、最上級グレード「Pエグゼクティブパッケージ」の仕上がりを報告する。
中身がごっそりと入れ替わった
昨2024年10月発売のアウトランダーはデビューから3年が経過した定期的なマイナーチェンジにあたるモデルのようだが、三菱は「大幅改良」と銘打つ。その最大のココロは、プラグインハイブリッドのカナメともいえる駆動用バッテリーが刷新されたことにある。
新バッテリーは総電力量が約1割増しの22.7kWhとなっただけでなく、バッテリー出力そのものも約6割アップ。さらに内部抵抗が約3割低下≒冷却性能は約5割向上しているという。その結果、電気のみで走るEV走行換算距離(WLTCモード)が大台の100kmを超えたり、2.4リッターエンジンや前後に搭載されるモーター自体の性能値に変わりはないが、パワートレインのシステム出力が約2割アップしたりしているという。また、充電性能も上がっているので、たとえば残量0%から80%までの急速充電時間が従来の38分から32分に短縮している。
シャシーについても、標準装着タイヤをまったく新しいサマータイヤ(従来はマッド&スノー)に変更。それに合わせてバネとショック、パワステのチューニングも見直された。内装では9インチから12.3インチに大画面化されたセンターディスプレイと、レザーシート表皮のステッチパターンが変わったことがハイライトだが、純正オーディオは、国内向け初となるヤマハ製(従来は上級システムがBOSE製)のシステムに全車交換されている。
というわけで、こうして中身の改良項目を大ざっぱにならべるだけでも、下手なフルモデルチェンジより手の込んだ内容ゆえに「大幅改良」と称したくなるのも納得である。いっぽうで、内外装の見た目は、オーナーでもなければ気がつかないほどの小さな変化しかないところが、またなんともシブくマニアックだ。...