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ポルシェ911カレラ/メルセデスAMG GT43クーペ/MINIクーパー3ドアC【試乗記】


そんな時代もあったねと……

「ポルシェ911カレラ」と「メルセデスAMG GT43クーペ」と「MINIクーパー3ドアC」。年初恒例のJAIA輸入車試乗会で、webCGこんどーはドイツメーカーの“魂”のこもった3台にチョイ乗りし、クルマの愉(たの)しさをかみしめた。

変わらないもの ポルシェ911カレラ

エンジンをかけた瞬間、「ああ、やっぱり911だ」と思う。タイトなコックピットに身をしずめ、ステアリングを握ったときには、すでに特別な時間が始まっている。アクセルペダルに足を乗せる。エンジンがスムーズに始動し、走り出す。その瞬間、思わず笑ってしまう。なんだ、この一体感。この滑らかさ。その進化は、やっぱり期待を超えてくる。

まず感じたのは、意外なことに静かさだった。エンジン音も排気音も控えめで、室内には上質な響きだけが広がる。けれど、ひとたびアクセルを深く踏み込めば、精緻に、しかし力強く回転が上昇し、車体を一気に前に運ぶ。それはもはや機械というより、まるで生き物のような反応のよさだ。

サウンドと同様に、シャシーにも変化がみられる。市街地や高速道路での乗り心地はしなやかで、従来型以上に快適性を重視したモデルに仕上がっている。このカレラに関しては、ピュアなスポーツカーというより、万能のグランドツーリングカーといった趣である。

インテリアでは、ついにメーターがフルデジタル化された。伝統の5連メーターを模した設定も用意されているが、中央の回転計だけは機械式を残していた“こだわり”が失われたのは、少しさびしい。エンジンのスタート/ストップが、ノブをひねる動作から一般的なプッシュ式に変わったのも、911ならではの「儀式感」を求める人には、やや物足りないかもしれない。

そしてさらなる大きな変化。911カレラ史上初めて2シーターが標準となった。後席は無償オプションで選択可能なので、後席を追加したほうがこのカレラのキャラクターには合っているように思うが、911シリーズ全体としては、より純粋なドライビングマシンとしての性格が強まったと考えるべきだろう。

いつまでも、どこまでも走りたくなるクルマとは、911のことだ。ステアリングを握れば、たぶんそれは誰にでもわかる。そしてそれは、その心臓部に「911の魂」が息づいているからに違いない。空冷から水冷に変わっても、ボディーが大きくなっても、さらなる電動化が進んでも、MTが廃止されることがあっても、おそらくそれは変わらない。

【スペック】 ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4560×1850×1300mm/ホイールベース:2450mm/車重:1570kg/駆動方式:RR/エンジン:3リッター水平対向6 DOHC 24バルブ ターボ(最高出力:394PS/6500rpm、最大トルク:450N・m/2000-5000rpm)/トランスミッション:8段AT/タイヤ:(前)245/35ZR20 95Y/(後)305/30ZR21 104Y/燃費:10.7-10.1リッター/100km(約9.3-9.9km/リッター、WLTPモード)/価格:1694万円...

提供元:webCG

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