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トライアンフ・タイガースポーツ660(6MT)/タイガースポーツ800(6MT)【試乗記】


選べる幸せ

英国の名門トライアンフのアドベンチャーツアラー「タイガー」シリーズに、800cc級の新機種「タイガースポーツ800」が登場。同時に既存の「660」も改良を受け、商品力に磨きがかけられた。世界のバイクトレンドのど真ん中にある2台に試乗し、その実力に迫る。

親しみやすい車格のアドベンチャーツアラー

バイクのアドベンチャーツアラーとクルマのSUVは、似た者同士といえる。個人的には見た目だけでなく、「ツラくないけどカッコいい」ところも共通していると思う。スーパースポーツでは前傾姿勢がきつすぎてツラい。スポーツカーはシートが低すぎて乗り降りがツラい。自分を含め、そんな身体的悩みを持つようになった人間にとって、アドベンチャーツアラーやSUVは、どちらも楽なのにカッコいいのだ。

ただし、体格に恵まれなくても運転できるビッグSUVとは違い、1000 cc以上のアドベンチャーツアラーは、車体が重いうえにシートが高いので、僕のような昭和的体格の日本人は腰が引けてしまう。加えて(これはアドベンチャーツアラーに限った話ではないが)同ジャンルの本場ヨーロッパでも、ライダーの高齢化が進んでいることもあって、最近は600〜800ccのミドルクラスを各ブランドとも充実させつつある。

トライアンフもこの流れに応え、2021年に「タイガー」のネーミングで親しまれるアドベンチャーツアラーに、タイガースポーツ660を追加。2025年2月には一部改良で装備を充実させるとともに、同じ車体を使ったタイガースポーツ800を新たに発売した。ちなみに、660と800の車名に「スポーツ」と添えられているのは、タイガーシリーズの他のモデルより、これらがオンロード志向であるからだ。

たしかにサイズはコンパクトで、ホイールベースは660が1420mm、800が1425mmと、排気量900ccの「タイガー900」シリーズよりずいぶん短い。車重も装備重量で208kg(660)/214kg(800)と、同排気量のロードスポーツ並みに抑えられている。...

提供元:webCG

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