寝ても覚めても
日産の車中泊シリーズ第2弾の「NV200バネットMYROOM(マイルーム)」が登場。前席の背面から後ろはその名のとおりのMYROOM、すなわち寝るなり休むなり自由に過ごせる空間が広がっている。ロングドライブでつかの間のオーナー気分を味わってみた。
フリーアドレスな暮らし方
定置定住に対する疑心というのは、リーマンショックを経た2010年前後を境に、ずいぶん増長してきているのではないだろうか……と思うことがある。
かねてより高齢化による人口減が必定とされているなかで、それこそリーマンショックや東日本大震災などの厳しい経験があった。一方で機材や通信など身の回りのテクノロジーの進化は著しく、新幹線でも飛行機でも働ける環境が整いつつある。そんなタイミングで日本もコロナ禍を迎えることとなった。
移動自粛の濃厚接触無理となった環境下で、はたしてインターネットがなかったら、世の中どういうことになっていたんだろう……と思えば、功罪あれどデジタルには救われた感がある。そしてそれは、人々の様式や行動を大きく変える契機にもなった。会社に行かずとも仕事は回る。学校に行かずとも宿題はできる。コロナ禍がそれを公としたこともあって、世の中の働き方や学び方は少なからず変わったわけだ。
もはやオフィスもフリーアドレスなんだから、家もフリーアドレスだって何にも困らない……というわけにはいかないのが大人のつらいところだが、そういう考え方が浮世離れしたものではなくなりつつあることは間違いない。そんななかで、バニング改めバンライフ的なクルマが注目を浴びるのもよく分かる。
そんなニーズを満たそうと企画されたのが日産のMYROOMシリーズだ。専門ショップの架装車のようなシンクやトイレ等の水まわりは持たないが、作業や就寝といった基本性能をしっかりと押さえた商用登録車というのがその成り立ちだ。モデルはNV200バネットと「NV350キャラバン」の2モデルが用意されている。...