無敵の4枚看板
2022年の「クロスオーバー」で始まった「トヨタ・クラウン」の16代目へのモデルチェンジがついに完結。シリーズの大トリを務めるのは久しぶりにその名が復活した「クラウン エステート」だ。プロトタイプモデルをドライブした印象をリポートする。
大成功の方針転換
試行錯誤を繰り返してきたそれまでのセダン一筋戦略から、車型を増やした面構成でユーザーニーズに応える策へとシフトした16代目のクラウン。ちなみに2024年の年間販売台数は約6万3000台。登録車販売ランキングでは15位に入っている。15代目はモデル末期がコロナ禍というイレギュラーな状況だったが、その2022年の年間販売台数が約1万8000台と知れば、大胆な方針変更はきっちりと結果を出しているといえるだろう。気づけば丸の内や霞ヶ関のかいわいでも、クロスオーバーがショーファードリブンとして用いられる光景がごく普通のものになった。変わるまでは大変だが、変わってしまえばどうということはない。世の中そういうものなんだと思う。
そんな16代目クラウンの、4つのバリエーションの最後となったのがエステートだ。認証問題の関係もあって発売時期が後ろ倒しになっていたが、いよいよこの3月に正式発表を迎えるという。ちなみにウェブサイトでは2024年年央以降の発売予定とされている。
それにしてもクロスオーバーに「スポーツ」に「セダン」に……と、すでにバリエーションが3つもあるところに、エステートの居場所はあるのだろうかという疑問は湧く。が、開発担当のエンジニアに話を聞けば、最後の直6となった11代目のエステートを今も愛用する既納ユーザーも少なくなく、なかには次なるモデルを心待ちにしていてくれた方もいるという。...