煩悩あれば菩提あり
2025年モデルで5リッターV8スーパーチャージドエンジンが選べるようになった「ディフェンダー130」。最高出力500PSを誇るジャガー・ランドローバー伝統のV8によって、3列シート8人乗りの大型クロカンモデルの走りはどのように変わったのか。試乗を通して確かめた。
5リッターV8は2025年モデルで登場
まったくの偶然ではありますが、この「ディフェンダー130 V8 P500」に試乗するちょうど前日、新潟県の苗場スキー場周辺の取材で、「ディフェンダー90」の助手席に乗る機会があった。日本海側が記録的な豪雪に見舞われていることはニュースで知っていたけれど、見ると聞くでは大違いで、驚くほどの大雪だった。
あちこちで除雪車がフル稼働していて、国道の両側は見上げるような雪の壁となっている。駐車場に止めたクルマは、数時間で雪の塊に姿を変える。
こんなコンディションのなかで、知人が運転するディフェンダー90は何事もなかったかのように安定した走りを見せた。優秀なスタッドレスタイヤの助けもあって、ぴたりとグリップするうえに乗り心地も快適。多少のわだちならひょいと乗り越えるし、コマンドポジションからの見晴らしのよさもあり、その安心感、信頼感は感動するほどだった。どれくらい感動したかというと、帰りの上越新幹線でディフェンダー90の中古車を検索したほど。
幸か不幸か、人気モデルゆえ中古でも高値安定しており、思いとどまることができたけれど、危ないところだった……。
前置きが長くなってしまいましたが、こうして目がハートの形になっている状態でディフェンダー130の試乗に臨んだことをあらかじめお伝えしておきたい。
ディフェンダー130は、2024年モデルまではディーゼルエンジンしかラインナップされなかったけれど、2025年モデルより5リッターのガソリンV8エンジンも選べることになった。今回試乗したのは、そのV8モデルである。...