カーライフにスマイルを
いま新車で買える輸入車のなかで、人に薦めたくなるクルマといえば? さまざまな車種を取りそろえたプレス向けの試乗会から、webCGスタッフが気になる3モデルの“いいところ”を報告する。
モテるに決まってる! フィアット600eラプリマ
自動車業界では毎年2月の恒例イベントとなっている、JAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会。昨年はホットなコンパクトEV「アバルト500e」について「理想のファミリーカーになりうる」などとリポートした筆者(関連記事)は今年、その兄弟にあたる新型車「フィアット600e」を目の前にして色めき立った。
3ドアの500eとは違って後席用のドアがある。一充電あたりの走行距離は493kmで、150km以上も長い。それに、(ファミリーカーでなくとも大事なことだが)見た目がいい。愛嬌(あいきょう)のある、ちょっと眠そうな表情を見ていると、4歳と1歳のわが子が毎日笑顔でこのクルマとふれ合う姿が目に浮かぶ。
インテリアもいい! 座面や背もたれが「FIAT」ロゴの刺しゅうまみれで、遊び心いっぱい。でも華美だとか、うるさく感じることはない。さすがイタリア。うまいなぁ。
中の広さはコンパクトな外観なり。でも前席の背面を大きくえぐるなどの工夫のおかげで、自分の身長(163cm)ならひざ前が15cmほど空く。ヘッドレストが5つあっても4人乗りだと割り切れば余裕。チャイルドシートを常設するなら必然的にそうなるし、後ろがお子さま専用なら空間的な不満はない。ただ、天井は低めだから、開放的なルーフが選べたらいいのにな、とは思う(海外でも設定ナシ)。まぁフィアットのことだ、いずれグラスルーフやキャンバストップも設定してくれるでしょう。
荷室は意外にイケそうだ。幅はホイールハウスが出っ張るところでも100cm(実測)あるから、子連れの大荷物となるベビーカーも、たいていのものは積めるはず。フロアは上下の2段調節式。通常70cmの奥行きは、後席を倒せば120〜140cmくらいにまで延ばせる。
とまぁ、ほれたがゆえにねちねちとチェックしたが、600eの最大の魅力はその走りだ。思わず笑ってしまうほど、「軽快」で「ストレスフリー」。EVらしく、欲しいときに望むだけの加速ができて、軽いステアリング操作でひょいひょいと街を駆け抜ける。でっかいホイールを履いている割に乗り心地がいいのにも驚かされた。
これなら人気が出るだろうと思ったら、実際セールスは好調だそうで、もっと知名度の高い「フィアット500e」よりも売れているとか。「多くの方はセカンドではなく、ファーストカーとして買われている」というインポーターの説明にも納得がいく。それでもEVを選ぶのは難しい……という向きは、2025年半ばに追加予定のマイルドハイブリッドモデルを待ってはいかが? 価格は400万円前後になるというから、これも見逃せない存在だ。
【スペック】 ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4200×1780×1595mm/ホイールベース:2560mm/車重:1580kg/駆動方式:FWD/モーター:交流同期電動機/最高出力:156PS(115kW)/4070-7500rpm/最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)/500-4060rpm/タイヤ:(前)215/55R18 99V/(後)215/55R18 99V(グッドイヤー・エフィシェントグリップ パフォーマンス2)/一充電走行距離:493km(WLTCモード)/交流電力量消費率:126Wh/km(WLTCモード)/価格:585万円...